高皇産霊尊

タカミムスビ・タカムスビ

古事記でのタカミムスビは造化三神と呼ばれ、特別な神(別天津神)として扱われています。

※読みにくくなるので「様」などの尊称・敬称は省いて記載する失礼をお許しください。

天地開闢の時・・・

最初に天之御中主神(あめのみなかぬし)が現れ
その次に現れたのが御産巣日神(たかみむすび)という神であると記載されています。

※その次に神産巣日神(かみむすび)

造化三神は、いずれも性別のない神であり登場してすぐに姿を隠している

え?何ですぐに姿を隠すの?

ここに色々と謎がありそうですね。

神祇官八神として八神殿の第二神殿で祀られている特別な神様

造化三神のうち、タカミムスビとカミムスビは、皇室・朝廷に直接的に大いに関係していると考えられたため、神祇官八神として八神殿の第一と第二神殿で祀られています。

八神殿(はっしんでん)は天皇守護の8神を祀る神殿

皇居の神殿(宮中三殿の1つ)に合祀されている。

祀られる神は次の8神

  • 第一殿 かみむすびのかみ(神産日神)
  • 第二殿 たかみむすびのかみ(高御産日神)
  • 第三殿 たまつめむすびのかみ (玉積産日神)
  • 第四殿 いくむすびのかみ(生産日神)
  • 第五殿 たるむすびのかみ(足産日神)
  • 第六殿 おおみやのめのかみ(大宮売神)
  • 第七殿 みけつかみ (御食津神)
  • 第八殿 ことしろぬしのかみ(事代主神)

すぐに姿を隠したはずなのに、重要な場面で度々登場する。

古事記の最初の登場シーンでは「すぐに姿を隠した」とあるのだが・・・

何故か?要所要所で物語りに登場する。
国譲りのシーンでアマテラスのパートナーとして登場したり

天孫降臨のシーンでは、地上に降臨する神(二二ギ)のお爺さんとして登場します。

また神武天皇の東征の際にも手助けしている。

このように、重要なシーンに絡んできたり
後の天皇家の血筋にもなっている事から、そうとう重要な人物だったと考えられる。

※神話の神は、当事実在した人物を神格化して描かれたものと推測する。

もしかして自然崇拝の精霊かも?

天孫降臨の際には高木神(たかぎのかみ)という名で登場することから、高木(巨木)が神格化されたものを指したとも考えられている。

産霊(むすひ)は「苔むす」と言う用例もあるように、「芽生える・発生する」という、生産・生成を意味する言葉で、ムスビと付く神は「創造」を神格化した神であるとも言われています。

また、産霊(むすひ)の「霊」は、精霊のことで自然崇拝の本質です。

ちなみに・・・

娘とは「むす姫」を省略した言葉で、息子とは「むす彦」を省略した言葉なんですよ。

おにぎりも、本当は「おむすび」です。
一粒一粒が大切なお米を、まとめて無数の命を結び合わせていると言う意味なので「おむすび」なのです。

一人ではなく役職名とする説もある

古事記には、非常にぼんやりと描かれているタカミムスビだが

古事記より古くからあり、古事記の元になった書物と言われる「ホツマツタエ」では色々と明確に記されています。

ホツマツタエとは

古事記よりも古い文献で、ホツマツタエを参考に古事記が書かれたとも言われいます。

しかし学会では認められておらず一部では偽書扱いされています。

僕としては・・・ホツマツタエで古事記の疑問点がすべて埋まるので信憑性は高いかななんて考えています。

タカミムスビとは、「ヒタカミ国を結ぶ(統べる)」という意味の役職名であると言う事です。

ヒタカミ国(日高見)とは、天神の子孫が築いたと言われる、今の仙台あたりを首都とする古代の王国です。

天神の子孫のうち直系子孫 (本家・長男) が、本州中央部を治め、東北部はヒタカミと称し 分家(次男) が治めることとなる。

以後、双方の子孫は共同で日本を統べたようだ。

※ヒタカミは後にエミシ(蝦夷)と呼ばれるようになる。

そう考えると・・・

造化三神の二番目に生まれた神がタカミムスビと言う話と符合する。

あの伊勢神宮外宮の豊受大神もタカミムスビだった

トヨウケと言うと古事記では女神ですが、ホツマツタエでは男神であるとされています。

タカミムスビとはヒタカミ国の国王という役職であり、代々その家系で世襲されていったようです。

初代 キノトコタチ
※2代から4代まで不明
5代 タマキネ (トヨウケ)
6代 ヤソキネ (カンミムスビ)
7代 タカキネ (タカギ)
8代 ヨロマロ
※9代から20代まで不明
21代 ヒタカミミチノク

タカミムスビを祭神としている神社は、ほとんどが七代目のタカキネ(タカギ) を指すそうです。

古事記で高木神(たかぎのかみ)という名で登場する事とこれも符合しますね。

また古事記では、アマテラスの子供のオシホミミと、タカミムスビの娘のタクハタチチヒメ(よろづはたとよあきつしひめ)が結婚するとありますが

ホツマツタエで言う、七代目のタカキネ(タカギ)も同じく娘にタクハタチチヒメがいて、オシホミミとの間にニニギとアメノホアカリを産んでいる事も一致します。

タカミムスビが隠れた理由

古事記を作った時代の人たちの考えで、日本に王国が他にもあったと言う事実を隠したかったのかも知れませんね。

しかし、権威が相当高く皇室に対する影響力も大きい一族なので、完全に抹消する訳には行かず

造化三神と呼ばれ、アマテラスを含めた他の神々の上に位置する特別な神(別天津神)として扱ったのかもしれません。

ちなみにカミムスビとは・・・

ホツマツタエによると、タカミムスビ譲位後の称号がカミムスビとあります。

なるほど・・・
そう考えると、カミムスビが造化三神にいて、すぐに姿を隠すのも納得できますね。

また、カミムスビは殺されたオオナムチ(大国主)を蘇生させますが、ホツマツタエではカミムスビはオオナムチの大叔父に当たるので、ピンチに手を貸すのもうなずけますね。

まだまだ解らないことも多いけど・・・

実に面白いですwwww

タカミムスビを祭神とする神社

高天彦神社 (たかまひこじんじゃ)

奈良県御所市大字高天にある神社
※この投稿のアイキャッチ画像に使っている神社です。

高天彦神社

天神社(てんじんしゃ)

奈良県大和高田市三和町にある神社で高田天神社とも呼ばれる。

天神神社(てんじんじんじゃ)

岐阜県瑞穂市居倉にある神社

サムハラ神社(さむはらじんじゃ)

大阪府大阪市西区立売堀(いたちぼり)にある神社

 

 

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KAZUNORI
神様の存在を信じ年間200~300の神社仏閣をめぐっている神仏オタクです。 ★★★★★★【記事が面白かったり共感できた人は、下のボタンでシェアしてくださいね。】
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