日本酒には神が宿っている

お酒を最初に造った神様
スクナミ/周玖那彌/少名御神

お酒の神様として最も有名なのが奈良県の大神神社の主祭神である大物主だと思います。

また同じく大神神社で配祀神として祭られているスクナヒコナと言う神様もお酒の神様として有名ですね。

最初にお酒を造った神様については諸説ありますが・・・

現存している文献の中で、お酒造りに関して最も古い記述で書かれている神様がスクナミ神です。

スクナミ神は、現在の滋賀県の酒波寺というお寺の辺り・・・
琵琶湖に流れる安曇川(あどがわ)の河口付近に住んでいたとされます。

現在もこの辺りの地域を酒波と言う
現在もこの辺りの地域を酒波(さなみ)と呼ぶのは、やはりお酒に関係するルーツがあるからだと推測できますね。

この辺りの言い伝えで
「昔、周囲の谷川に村人を困らせる大蛇が棲んでおり、酒を呑ませて退治をした」と言う言伝えもあり、スサノオのヤマタノオロチ伝説と酷似しているのが面白いです。

このスクナミ神をスクナヒコナと勘違いして、スクナヒコナが酒の神だという説になったのだと推測できますね。

スクナミ神が自然発酵していた酒を発見した

スクナミ神の家の庭に竹やぶがあり、雀がたくさん集まってその竹の切り株に籾(米)を入れていたそうです。

そして、竹株に雨水が溜まり米が自然発酵しているのをスクナミ神は見つけました。

素晴らしく良い香りを醸し出していたにごり酒を見たスクナミ神は、竹の殺菌作用に気づき、米を醸してにごり酒を造る方法を閃きました。

そして、初めて造られたにごり酒を竹筒に入れて、桃雛木(モモヒナギ)と桃雛果(モモヒナミ)神に献上したそうです。

その日にちが三月三日
桃雛木(モモヒナギ)と桃雛果(モモヒナミ)神の物語が、ひな祭りのルーツと言われていて、ひな祭りが三月三日に行われるのもこれがルーツだと推測できますね。

酒(サケ)の語源

スクナミ神から初めての酒を献上された両神は大層このお酒をお誉めになり喜ばれました。

そしてスクナミ神はモモヒナギにより、ササナミという新たな神名(尊名)を賜りました。

その後のササナミ神はササケ山に祭られてサケの語源となりました。

また、この両神に捧げたお酒を桃の木(キ)と実(ミ)にちなんでお神酒(ミキ)と名付けました。

「栄える」と言う言場から来ているとされる説もある。

『酒=栄え水』
飲むと気持ちが晴れ晴れすることから(栄え水)と読んでいたのが変化してサケになったという説。

「さける」という言場から来ているとされる説もある。

神話にスサノオの神が八岐の大蛇に酒を飲ませて退治したことが出てますが、これは「酒」(サケ)の語源が「栄え」の意味のほかに邪気を「避け」るの意味があるからだと言われています。

「クシ」という古語から来た説

クシは、怪し・奇し。つまり、木や石のくぼみに落ちた果物が自然発酵し、その液体を飲むといい気持ちになるのは不思議なことだ・・・・

ということから「クシ」と呼ぶようになったという説。
ちなみに酒の神様を「クシの神」(久志能加美)と呼びます。

大神神社の大物主も酒の神

僕独自の解釈ですが

確かに最初にお酒を造ったのはスクナミ神ですが・・・

これは所謂「にごり酒」の事ですよね。

大物主は、にごり酒に「搾り」を入れて搾り酒(清酒)を造った神なのでは・・・と推測しています。

日本酒は単なるアルコールではない

化学的に分類すると、日本酒は確かにアルコールです。
しかし、僕は単なるアルコールと日本酒は別物だと考えています。

それは、神が宿っているのかいないのか・・・の違いと言っていいと思います。

日本酒として販売されているものの中には、神の宿っていない単なるアルコールとしての日本酒も数多くあると言う言です。

生産性や効率重視・・・また原価を下げて利益を得ようとする日本酒には神が宿らないのです。

日本酒は「麹カビ」「乳酸菌」「酵母菌」などのたくさんの微生物たちが作るお酒です。

この微生物こそが神なのではありませんか?

目には見えないけれども、確かに存在し、意思を持ち、役割を持ち、モノを常に変化させ、新たなモノを作り出してくれる

どうですか!
まさに神といってもいい働きをするのが微生物なのです。

そうして微生物たちの働きで造られた日本酒は、生命あふれる本物の酒となります。

しかし、生産性や効率重視や利益を優先するために化学的なモノを加えることで、微生物たちの働きや生命は失われてしまいます。

だから・・・
それは単なるアルコールだと僕は言うのです。

本物の酒は「百薬の長」なのです。

微生物が造り、その微生物の命が多く含まれる日本酒を飲むと言う事は、言い換えれば神様を体内に入れると言う事です。

だから・・・
酒は百薬の長というわけですね。

是非本物の日本酒を味わってください。

ちなみに僕は、何時もここで本物の日本酒をたしなんでいます。

谷酒店スタンド

 

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KAZUNORI
神様の存在を信じ年間200~300の神社仏閣をめぐっている神仏オタクです。 ★★★★★★【記事が面白かったり共感できた人は、下のボタンでシェアしてくださいね。】
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