縮毛矯正の闇-美容師は決して自分の失敗を認めない

縮毛矯正の闇-美容師は決して自分の失敗を認めない

2021年10月5日

美容師と信頼関係を築くために

矯正屋に新しく来られるお客様の多くは他店での 縮毛矯正 の失敗を経験している方です。

縮毛矯正で失敗され、その流れで矯正屋を見つけ来店されるという方が殆どです。

そして、そのお客様方の多くが「美容師は決して自分の非を認めない」と言う事を口にします。

お客様の髪が傷んでいたから・・・と
自分の非を認めないで、お客様の髪のせいにされた・・・と言う声を兎に角たくさん耳にするのです。

縮毛矯正の失敗後に美容師が言いがちな嘘
「お客様の髪が傷んでいたから」は嘘である 縮毛矯正に失敗した際、美容師からよく聞かれる一連のセリフがあります。 「しばらくしたら落ち着きます」 「トリートメント…
kyouseiya.com

確かに、そういう言い訳をする美容師は多いのかもしれません。

では何故、美容師は自分の非を認めないのでしょうか?
その美容師が卑怯でズルいから?

違います。
恐らく・・・多くの美容師が自分の非を認めないのは「失敗したらどうする」と言うシナリオを用意していないからだと私は考えています。

そもそも縮毛矯正で失敗するなんて想定外の出来事

でも、縮毛矯正に限らず想定外の出来事とは意外と頻繁に起こりえる出来事なのです。

だから矯正屋の場合は縮毛矯正を行う際に常に「失敗する事」をイメージして施術を行います。

  • 自分程度の技術者は失敗するかもしれない
  • だから失敗しないように気を付けよう
  • 万一失敗したらどのような振る舞いをしよう

そうした事を前提として縮毛矯正を行っている訳です。

このように失敗を前提としたネガティブな思考で縮毛矯正の施術に取り掛かる美容師は恐らく少ないと思います。

殆どの美容師は、自分が縮毛矯正で失敗するなんて1㎜も思っていないと思います。

多くの美容師にあるのは・・・

  • 綺麗な縮毛矯正をすればお客様が喜んでくれる。
  • 自分の縮毛矯正ならお客様の満足な笑顔が見れる。
  • もっとキレイにしてお客様を驚かせてあげよう。
  • 他の美容室との圧倒的な差を見せつけたい

そんなポジティブなイメージを持って縮毛矯正の施術に当たっていると思うのです。

もちろんポジティブなイメージを持つことは大切です。

しかし、それと同じぐらい「失敗するかもしれない」と言うネガティブなイメージを持つことも必要なのです。

成功と言うポジティブなイメージだけで縮毛矯正を行うと言う事は

縮毛矯正が上手くいった時の良いシナリオしか用意していないと言う事です。

例えるなら「絶対に事故を起こさない」と言う都合のいい謎の自信に満ち溢れ、保険に入らないで自動車の運転をするようなものです。

それって普通に考えれば凄く怖い事ですよね。

縮毛矯正も同じで、上手くいった時の良いシナリオしか用意していない美容師は、それ以外の最悪のケースが訪れたときに、どうしていいのかが解らなくて誤魔化す事しか出来ない訳です。

これが冒頭に書いた、お客様方の多くが言う「美容師は決して自分の非を認めない」と言う事の正体なんだと思います。

どうしていいのかが解らないからテンパって誤魔化すしか無いわけです。

もちろん失敗しない事は大切です。

しかし人間が行う以上、そこに「完璧」や「絶対」なんて存在しません。

なので失敗しない事以上に、もっと大切なのは最悪のケースの失敗に対してどのような備えがあるのか?ということだと思います。

つーちゃん
つーちゃん
僕は技術する際に、技術よりも先に「職人は臆病であれ」と言う精神が大切だと考えています。

縮毛矯正の技術も人が行う以上、とんな熟練や達人でも事故を起こす確立はゼロでは無いのです。

だから臆病なぐらいに慎重に考える事が大切なんだと思っています。

絶対にチリつかせないから任せて!と言う奴が一番キケン
縮毛矯正はリタッチで行う事が最も安全な方法です。 縮毛矯正のリタッチとは、髪が新しく伸びてきて癖の出て来た部分のみに縮毛矯正の薬剤を使うと言う施術方法の事です。…
kyouseiya.com