【臭い・消したい】縮毛矯正後の髪に残る匂いの原因と2つの対処法

【臭い・消したい】縮毛矯正後の髪に残る匂いの原因と2つの対処法

2021年10月28日

縮毛矯正をした後に残る髪の毛の匂いを気にされ「もしかして縮毛矯正の失敗では?」と心配な気持ちになる方が多いようです。

矯正屋の公式LINEにも縮毛矯正を体験した方々から、特有の「匂い」についての問い合わせが寄せられることがあります。

矯正屋がLINE公式アカウントに登場!
  矯正屋がLINE公式アカウントに登場! お得な情報を受け取るには以下のリンクから友だち追加してください。 IDで検索し登録する場合は【@kyouseiya】…
kyouseiya.com

「この臭いは縮毛矯正の失敗を示すものではないのか?」と言う方が多いのですが、私たち専門家としては「それは縮毛矯正の失敗ではありません」と言う事をお伝えしたいと思います。

この「臭い」は縮毛矯正の過程で一時的に発生するもので、適切な対策を講じればコントロール可能なものです。

今回のブログ記事では、縮毛矯正後に髪から漂うこの特殊な「匂い」の正体と、それを軽減するための具体的な手段を詳述します。

この縮毛矯正記事であなたが解る事は

  • 縮毛矯正の後の髪の匂いの原因
  • 矯正屋が施術で行っている縮毛矯正の残臭対策
  • あなたが自宅で出来る2つの縮毛矯正の残臭対策

“縮毛矯正”と”臭い”をキーワードに、このブログにたどり着いたあなたが抱える問題を解消へと導く専門的なアドバイスを提供します。

具体的な「匂い」の解決策を探すために、このブログ記事の続きをぜひご覧ください。

縮毛矯正後の髪に残る謎の匂いって一体何?

縮毛矯正後に髪に残る匂いの元は、単純な話し縮毛矯正で使う薬剤の成分の匂いです。

薬剤によっては枯葉を燃やした時の燻ぶったような匂いがする場合がありますので「髪の毛がアイロンで焦げたのでは」と心配する人もいますがそんな事はありませんのでご安心ください。

つーちゃん
つーちゃん
知恵袋などの相談サイトを見ると、縮毛矯正をした後に残る髪の毛の匂いを縮毛矯正の失敗と一言で言っている美容師さんも目につきますが全然見当違いです。

縮毛矯正で使う薬剤の成分である

  • 還元剤の匂いと
  • アルカリ剤の匂いが

髪に残留し匂いの元となっているのです。

還元剤の種類で縮毛矯正後の髪の匂いの残り方はかなり違います

縮毛矯正の薬剤の主成分となっている還元剤の種類によって匂いの残り方はかなり違います。

還元剤で言えばスピエラやシステアミンなどのコスメ系の薬剤は結構しつこく残り2週間~場合によっては数か月も匂いが残る場合もあります。

しかし、これらの薬剤には「匂い」と言うデメリットがあっても、それでもなお使いたいメリットが数多くあるわけです。

縮毛矯正をされる方には多少の匂いは我慢してほしいと言うのは、デメリットよりもメリットのほうが遥かに多くあるからなんです。

アルカリ剤の種類でも縮毛矯正後の髪の匂いの残り方が変わる。

  • アンモニア
    揮発性のため刺激臭はあるが毛髪への残留性は低い。強いアルカリ剤で髪への反応が速い。
    アルカリ剤の強さ:強
    臭い:強い刺激臭


  • モノエタノールアミン
    不揮発性のため臭いは少ないが毛髪への残留性は高い。強いアルカリ剤だがアンモニアに比べやや反応が遅い。
    アルカリ剤の強さ:強
    臭い:低刺激臭


  • 炭酸水素ナトリウム
    一般的には重曹とも言われる弱アルカリ性のアルカリ剤。施術時間の経過とともに炭酸が揮発してアルカリ性が強くなり反応が速くなる。
    アルカリ剤の強さ:中
    臭い:低刺激臭


  • アルギニン
    塩基性アミノ酸のひとつで毛髪と親和性が高い。アルカリ剤の作用としては弱く反応は穏やかである。
    アルカリ剤の強さ:弱
    臭い:低刺激臭

難しい話はスルーしてもらって大丈夫なのですが、縮毛矯正剤の成分であるアルカリ剤には上記の4種類があり、大きく分けると揮発性と不揮発性のものがあります。

  • 揮発性のアルカリ剤
  • 不揮発性のアルカリ剤

この揮発性と不揮発性で匂いの残り方はかなり違います。

アンモニアなどの揮発性のものは施術中臭いですが揮発していくので匂いはほとんど残りません。

逆に不揮発性のモノエタノールアミンなどは揮発しないので施術中はあまり臭くは無いのですがその分髪に匂いが残ってしまうのです。

パーマの臭い匂いを嫌った結果、髪に匂いが残ると言う皮肉な結果に

昔はアルカリ剤と言えばアンモニアが主流でした。
本当は髪のためもアルカリが髪に残りにくい揮発性のものがのでいいわけですが、施術中の刺激臭が臭く不評だったため匂いの少ないモノエタノールアミンが主流になったわけです。

しかしその結果アルカリ剤が髪に残留しやすくなり長期間髪に匂いが残ると言う皮肉な結果になった訳です。

各メーカー匂い対策も行っていて現在の薬剤は施術中・施術後の匂いはかなり緩和されてはいますが、それでもわずかに残った還元剤やアルカリ剤の匂いが気になるお客様もいる訳です。

髪が乾いている時は匂わず髪が濡れた時に匂いがする

縮毛矯正の後の髪の匂いは髪に残留した還元剤やアルカリ剤が元で起こる訳ですが、これらは髪が乾いている時はほとんど匂いがしません。

シャンプーや汗をかいた時など髪が水分を含むと臭うのです。

その理由は髪に残留した還元剤やアルカリ剤は乾燥していると小さな粒子の状態であり匂いを感じさせるほどの質量では無いのですが、残留した還元剤やアルカリ剤が水を含むことで大きく膨らみ匂いがすると言うわけです。

還元剤やアルカリ剤が髪に残留すると言ってもよほどの手抜きをしない限り通常の施術を行っていれば殆ど気にならないレベルまで残留薬剤は除去できるので極わずかな残留薬剤が水分を含み匂いの元となっていると言う事です。

矯正屋の縮毛矯正の薬剤の匂い対策

実は僕は縮毛矯正の薬剤の匂いについてそれほど意識はしていませんでした。

何故ならそもそも美容室の施術で使う薬剤とは臭いものであり特にパーマ液などは臭いのが当たり前だからです。

これを気にすると全てのお客様に薬剤の匂いをチェックしてもらいその匂いで薬剤を選ぶと言う事になります。

そんなやり方で薬剤を選ぶなんてリスク以外の何物でも無いわけです。

しかし、施術後に髪に薬剤の匂いが残るのはお客様にしてみれば当然気になる事だと言う事も理解できます。

ですので薬剤臭が残らないように縮毛矯正のプロセスとして以下の事は行っています。

  • しっかりと縮毛矯正の薬剤を洗い流す。
  • 還元剤を十分に酸化させる
  • 消臭効果のある処理剤を使う

しっかりと縮毛矯正の薬剤を洗い流す

当たり前のように思いますが実はこの処理を甘く考えて出来ていない美容室は非常に多いのです。

縮毛矯正の濯ぎの場合は大量のお湯を使って薬剤を除去する必要がありシャンプーボウルにお湯を溜めてチェンジリンスをしつこく繰り返し髪の中に残留したアルカリや還元剤を水と入れ替え除去するのです。

残留還元剤や残留アルカリを除去すると謳う処理剤も多く存在しますが、そんな物よりも大量の水を使い髪の中の薬剤と水を入れ替えると言う基本的な作業の方が実際には効果的なのです。

逆に言うと一見便利に思われるツールに目を奪われているので、この「洗い流す」と言う処理を甘く考えてしまうのだと言う事です。

縮毛矯正の核となる6つのプロセス

還元剤を十分に酸化させる

これも縮毛矯正のプロセスにおいて当たり前の事と感じるかも知れませんが、実際には酸化させると言うプロセスが甘い美容室が殆どです。

一般的に酸化剤と言えばブロム酸と過酸化水素の二種類があるのですが、アルカリ側で作用させる事の多い縮毛矯正では圧倒的に過酸化水素を使うシーンが多くなります。

この過酸化水素は反応速度が非常に速いと言う特徴があり、もたもた時間をかけて塗布をしていると作用しないといけない肝心の部分に到達した時にはすでに酸化作用が終わり単なる水が作用しないといけない部分に働くことになります。

過酸化水素は酸化作用後は水と酸素に分離されると言う事です。
単なる水が髪の深部に行っても正しい酸化は行われないと言う事ですね
つーちゃん
つーちゃん

過酸化水素を正しく働かせる為に必要な事は過酸化水素の濃度でも塗布後の放置時間でもありません。

過酸化水素を正しく働かせる為に最も必要な事は「より素早い塗布時間」でありその為に必要な事は過酸化水素の量なのです。

その為に矯正屋ではリキッド状の過酸化水素(1.5%)を800ml(通常の約10倍)を使い、シャンプー台でイッキに塗布します。

こうして技術内容を公開するのは、通常の約10倍の薬剤を使うので材料費コストを気にしている美容室には絶対に出来ないプロセスだからです。

この通常の約10倍の薬剤を使う事により超短時間で塗布でき完全な酸化が行われ結果的に髪に残る還元剤の残臭対策にもなる訳です。

消臭効果のある処理剤を使う

矯正屋で使っている消臭効果のある処理剤とはヘマチンとシクロデキストリンです。

この二つの素材は消臭効果が高く安心して使う事の出来る素材だと言えます。

全ての工程の最後にヘマチン成分が豊富に使われているシャンプーでバブリングをしシクロデキストリン希釈液を大量のお湯でチェンジリンスします。

この様に出来るだけの対策は講じてはいるのですが、それでも薬剤の種類によっては匂いが残ってしまう場合があります。

また、匂いの事ですから感じかたは人それぞれで、神経質な人だとわずかな匂いも気になる人もいるかもしれません。

いずれにせよ薬剤を使う技術ですので、縮毛矯正をされる方には多少の匂いは我慢してもらわないといけない事はご理解してほしい所ではあります。

あなたが自宅で出来る2つの縮毛矯正の残臭対策

縮毛矯正の薬剤の匂いは基本的に髪が乾いている時には感じないと思います。

匂いの元となる物が水分を含んで膨らんだ時に匂いを感じる訳です。

つまりシャワーやシャンプーなどで髪が湿った時に、嫌な匂いだと感じる訳ですね。

ですので、匂いを感じたらドライしていただければ良い訳ですが、特に気になる場合は以下の事を行って下さい。

  • シャンプー後にお茶などで髪をすすぐ
  • 市販の消臭剤を髪に振りかける

緑茶や紅茶などの渋みを感じるお茶に含まれるタンニンには消臭効果があります。

茶葉に含まれるタンニンの85%以上がカテキンに属する物質ですので、お茶の場合タンニンといえばカテキンのことであるといってもほとんど同じということもできます。

  1. 緑茶か紅茶など渋みを感じるお茶をの出がらしでOKです。
    飲料するお茶とは比較にならないぐらいの薄めのお茶を500mlほど用意してください。
  2. シャンプー後のトリートメント前にそれで軽くすすいでからトリートメントをしてください。

タンニンを含むお茶には消臭効果や殺菌効果がありますので、縮毛矯正後の残臭以外の頭皮の匂いが気になる場合も効果的です。

また、お茶で髪をすすぐとその時はかなりのキシミが出ますが、これはタンニンによる収れん効果ですから気にしないで下さい。

むしろそのキシミが出た状態でトリートメントをするとトリートメントの乗りもよくなりヘアケア的にも効果的なので匂いを感じなくても1週間~10日に一度はやったほうが良い習慣かも知れません。

ただし・・・
通常のカラーレベルぐらいなら気にする事はありませんがハイブリーチやハイトーンカラーをしている人は緑茶や紅茶の色素が髪に移る事があるので、注意してください。

市販の消臭剤のファブリーズ等をスプレーする事でも髪の匂いを軽減させます。

市販の消臭剤のファブリーズ等をスプレーする事でも髪の匂いを軽減させます。

ファブリーズ等の成分はシクロデキストリンと言いその粒子の中に匂いを閉じ込める性質を持っています。

矯正屋で専門的に使っている薬剤の消臭処理剤もファブリーズの成分と同じくシクロデキストリンなのでほぼ同じものです。

メーカー的には「髪に使うな」とは言っていますが髪に悪い影響は出ないですし消臭効果は抜群です。

そもそも部屋や衣類に使用するものなので、消臭剤の成分は人間が吸い込んでも安全なのは当たり前の話しなのです。

ただし、あくまでも化粧品ではなく家庭用品品質表示法や薬機法の対象外であるため人体である髪の毛に使用する事は自己責任になると言う事はご理解ください。

矯正屋では、なるべく匂いが残らない施術を心がけていますが、薬剤の種類によってはわずかに匂いが残る事もあります。

そして、そのわずかな匂いが気になると言う神経質な人もいる事も理解しています。

しかし、どれだけ気を付けても薬剤を使う技術ですので完全に消臭する事は難しいと言う事はご理解ください。