酸熱トリートメントよりも縮毛矯正の方が遥かに優れている
こんにちは、大阪の縮毛矯正専門店・矯正屋の辻です。
酸熱トリートメントが登場して数年経ちますが、未だに「SNSで酸熱トリートメント」を見て酸熱トリートメントについて誤解している人がいます。
酸熱トリートメントとは安心・安全な新時代の髪質改善トリートメントのような売り出しですが、決して100%安全なものでもありません。
もちろん悪いものでもありませんが未熟な美容師が行うと大きなダメージが出る事もありますので注意が必要な美容技術の一つなのです。
SNSを見て酸熱トリートメントに魅力を感じる方は「艶のある美しいストレートヘア」を求めている訳ですが、直接的に髪にツヤを与えたり癖を伸ばす効果は期待できません。
「艶のある美しいストレートヘア」を求めると言う意味では酸熱トリートメントよりも縮毛矯正の方が遥かに優れていると言うのが矯正屋の考えです。
酸熱トリートメントの艶髪はアイロン仕上げ
酸熱トリートメントをすると「艶のある美しいストレートヘアが手に入る」と誤解している方も多くいますがSNSなどでよく見かける酸熱トリートメントの仕上がり写真の殆どがアイロン仕上げによる艶髪です。
酸熱トリートメントはそのプロセスの性質上、一番最後にアイロンを入れた状態で仕上がりなのです。
なのでそのアイロンの状態を平気でafterだと言って公開しているのですが、実際にあれほどの艶髪が自宅で再現される事はありません。
酸熱トリートメントで癖は伸びない
酸熱トリートメントとは縮毛矯正のようにクセを伸ばすのではなく、グリオキシル酸などの強い酸と熱を使い髪の繊維質を整えるものです。
しかし酸熱トリートメントで「癖毛が取れる・緩和される」と言う事をウリにしている美容室が多いのが現状です。
実際の所は酸熱トリートメントで癖毛が取れたり緩和されると言う事は全くありません。
アイロンでクセを伸ばすという情報を発信している美容師さんもいますが、実際には180℃前後の熱をアイロンで与える事で「脱水縮合」させるのが目的です。
「脱水縮合」とはヘアアイロンで熱を加えて髪の水分を減らすことで、新たな結合を生成し髪を丈夫にする化学反応の事です。
- 酸成分が反応して髪の内部に新たな結合が生まれる
- 結合が強固になり髪の強度や保水力がアップする
酸熱トリートメントは、このように髪の強度を改善する効果は確かにありますが、直接的に髪にツヤを与えたり癖を伸ばす効果は期待できずメリット以上のデメリットも大いにあるのです。
- 酸熱トリートメントは強酸を使用するため3~4回繰り返し施術を重ねると毛先が硬くボロボロになりビビリ毛のリスクが跳ね上がります。
- さらに怖い事は、そうした状態で酸熱トリートメントの後日にアルカリカラーなどを行うと効果は全く無くなるどころか「酸熱死」と呼ばれる酷いビビリ状態になりやすくなります。
酸熱トリートメントは使い方によれば確かにある意味優れたトリートメントだと思いますが、以上のような理由で矯正屋ではメニューとして採用する事は致しませんでした。
SNSを見て酸熱トリートメントを選ぶ方も多いかと思いますが、よく考えて選択してください。のも