酸化と言う作業において重要な事は「放置時間」では無い
こんにちは大阪の縮毛矯正専門店・矯正屋の辻です。
今日は縮毛矯正の6つの基本プロセスのうちの「酸化」と言うプロセスについて書いてみたいと思います。
いわゆる二剤とか二液と呼ばれるもので縮毛矯正には絶対に欠かす事の出来ないプロセスです。
しかし矯正屋のお客様には「矯正屋の縮毛矯正には二剤処理が無い」と思い込んでいる人も少なくないのです。
安心して下さい!
二剤処理は当然行っています。
しかも通常の美容室ではあり得ないぐらいしっかりと行っています。
ただし恐らく一般的な美容室の二剤処理とは大きく異なっています。
- 塗布作業のスピード
- 塗布量
が酸化に置いて重要な要素だと矯正屋では考えており、このスピード+量が一般的な美容室と矯正屋の縮毛矯正とでは大きく異なっています。
メーカーが販売する縮毛矯正の液剤は400mlで5名分の液剤です。
つまり通常の美容室で一人のお客様に使う液剤の量は80ml程度と言う事になります。
そしてその80ml程度の液剤を5分~10分もかけて塗布する訳です。
これでは、どんなに「放置時間」を置いたところで酸化と言うプロセスが甘くなってしまうのです。
その理由は酸化剤の反応するスピードにあります。
一般的に酸化剤と言えばブロム酸と過酸化水素の二種類がありますが・・
- ブロム酸
- 過酸化水素
ブロム酸は酸性領域で活発に働き、過酸化水素はアルカリ領域で活発に働くと言う性質があり、アルカリ側で作用させる事の多い縮毛矯正では圧倒的に過酸化水素が有利です。
なので矯正屋では過酸化水素を二液として酸化処理を行っています。
過酸化水素の特徴として反応速度が非常に速いと言う特徴があり
通常の美容室のように5分~10分もかけて、もたもた塗布をしていると、作用しないといけない肝心の部分に到達した時にはすでに酸化作用が終わり単なる水になってしまいます。
単なる水が髪の深部に行っても正しい酸化は行われないと言う事ですね
反応速度が非常に速い過酸化水素を有効的に働かせる為の塗布スピードは数秒~数十秒です。
「より素早い塗布時間」が重要なので、矯正屋の場合は800mlと言う大量の過酸化水素(通常の約10倍)をシャンプー台でイッキに塗布します。
この際に放置時間はあまり重要では無く1分~2分程度で十分です。
これが「矯正屋の縮毛矯正には二剤処理が無い」と思い込んでいる人が多い理由ですね。
この通常の約10倍の薬剤を使う事により超短時間で塗布でき完全な酸化が行われ結果的に髪に残る還元剤の残臭対策にもなり、完全に酸化させる事で非常に持ちの良い美しい縮毛矯正も実現します。
自然酸化(空気酸化)の為に24時間~72時間は必要?
巷でよく言われるのは
- 縮毛矯正の酸化は還元した全ての結合を再結合しているわけでは無く、少なからず酸化エラーが必ず発生している。
- 酸化されずに残った結合は大気中の酸素によって酸化反応を起こし再結合される
それに要する時間が72時間だから・・・
- 縮毛矯正後は24時間~72時間洗ってはいけない
- 髪を縛っても耳にかけてもいけない
と言う話しをよく聞きますが・・・
ハッキリと言います「嘘です」
空気酸化なんてそもそもしませんし酸化エラーなんかもありません。
もしそれが本当なら縮毛矯正をした72時間以内は枕に頭を乗せて眠る事なんて出来ませんし、湿気の多い梅雨時期なんて縮毛矯正が出来なくなります。
美容室で正確にしっかりと酸化プロセスを行っていれば、当日に洗って貰っても縛ってもらっても大丈夫なのでご安心ください。