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縮毛矯正に流行りなんて有るわけないですよww
こんにちは大阪の縮毛矯正専門店・矯正屋の辻です。
突然ですが・・・
アフリカ系アメリカ人の急進的黒人解放運動指導者であるマルコムXの名言に「もし君を批判するものがいないなら、君は恐らく成功しないだろう」と言う言葉があります。
この言葉の意味は・・・
追随しているだけでは、批判はされないがその他大勢の一人にすぎない。批判を恐れずに自分の道を進む事は群を抜いた成功を収める第一歩である。
と言う事を言っている訳ですが
僕も縮毛矯正の専門店を長くやっていると色々な事を言われたりします。
先日もTwitterで「まっすぐにするだけの縮毛矯正なんて今時はやるんですか?」っていうDMが来ました。
ちなみにイオンの事もいまだにジャスコと呼んでいます。
どうやら何処かの美容師さんのようですが匿名で嫌味っぽいDMなんてわざわざして来なくていいのにね。
意図が解りませんが、僕に何か文句を言いたい事だけは確かです。
- まっすぐにするだけの縮毛矯正は時代遅れ
- 俺の縮毛矯正は曲げることが出来る
そんな事を言いたいのだと思います。
確かにInstagramなどのSNSを見ても「曲がる縮毛矯正」を謳っている美容師さんは一定数いますね。
「曲がる縮毛矯正」を否定する気は一切ありませんが、矯正屋では「曲がる縮毛矯正」をやる気は一切ありません。
誤解しないで下さい。
出来ないのではありません、やりたくないのでやらないだけです
「曲がる縮毛矯正」なんて別に目新しい技術じゃありません。
ストレートアイロンをラウンドさせて使うラウンド矯正や、パンチアイロンを使ったストレートなのに柔らかく曲げる技術など、10年~20年ぐらい前からあった技術です。
そしてそんな「曲がる縮毛矯正」は、実は僕自身がすでに通って来た道です。
曲がる縮毛矯正だけでは無く・・・
- 極端に艶の出る縮毛矯正
- ジリジリに傷んだ髪の補修矯正
などの様々な「特異性」のある縮毛矯正を通過して現在の矯正屋の縮毛矯正がある訳です。
今思えば昔の若かった頃の僕は野心に溢れていました。
若い頃の僕は、お客様を見るのではなく全国各地にいる腕の良い美容師ばかりを意識していたように思います。
その為に「曲がる縮毛矯正」のような特異性のある縮毛矯正を行い他の美容師より一歩先を行く事ばかりを考えていました。
言ってみたら「レーシングドライバー」のような縮毛矯正の職人を目指していたように思います。
しかし経験を積んでいくと縮毛矯正の本質はそこには無い事に気が付きます。
縮毛矯正の本質は、より凄い技術を見せつける「レーシングドライバー」のような職人では無く、お客様の要望をより安全により確実に実現する「タクシードライバー」のような職人で無くてはならないと言う事なのです。
「真っ直ぐにするだけの縮毛矯正なんて今時はやるんですか?」と僕に言って来た美容師さんにハッキリと言います。
縮毛矯正に流行りなんて有りません
何故なら、癖毛で悩むお客様が本当に求めている物は「デザイン性」でも「艶」でも無く「悩みの解消」だからです。
縮毛矯正の本質とは「癖毛が嫌だから仕方なく縮毛矯正をやる」と言う必要だから仕方なくやるニーズ商品と言う事であり「デザイン性」や「艶」と言った欲求を刺激されて欲しくなるウォンツ商品とは異なるのです。
そんなニーズ商品である縮毛矯正に流行りなどあるはずがありません。
僕は縮毛矯正に「デザイン性」なんて一切求めません。
何故ならデザイン性を求め曲がる縮毛矯正を行うと言う事は、すでに縮毛矯正が行われている既矯正部に還元剤を入れなければいけないと言う事だからです。
傷んで髪の体力を失っている部分に還元剤を入れると言う事は重大な失敗に繋がりかねないのです。
デザイン性を求めた結果、毛先のダメージ(ビビリ毛)などに繋がる危険な施術を行うと言う行為は、「レーシングドライバー」を気取って危険な運転をする若者と同じです。
僕達が本当にしなくてはいけない事は「癖毛に悩むお客様の悩みの解消」です。
その為にはお客様を安全に目的地までお届けする「タクシードライバー」のような縮毛矯正が大切なのです。
だから僕は「曲がる縮毛矯正」を嫌と言うほど体験した結果、現在は真っ直ぐにするだけの縮毛矯正だけを徹底している訳です。
縮毛矯正で最も大切なのは「デザイン性」でも「艶」でもありません。
より安全な施術で髪を極力傷める事の無いように施術し健康的なストレートヘアに導く事です。
その為に考える事は極力無駄な事はせずよりシンプルに施術する事。
しょせん人間がやる事ですので工程や処理が増えて複雑になればなるほどミスを犯す確率は上がっていくのです。
シンプルに行い、極力ダメージの少ないストレートヘアを作る事が縮毛矯正だと思っているので「縮毛矯正に流行りなど無い」「縮毛矯正にデザイン性など求めない」と言っているのです。
DMをしてきた美容師さんは現在は「デザイン性豊富な縮毛矯正」を行っているのでしょうが、あと10年もしたらきっと僕の考えに近くなると思いますよ。
PS
ちなみにバージンヘアであったり健康毛で髪に体力があったりする場合は今でも「曲がる縮毛矯正」をしています。
「曲がる縮毛矯正」とは条件が揃った時に限定的に行う技術だと言う事ですね。