美容室でシャンプーやトリートメントなどのホームケア商品を販売する事を「店販・てんぱん」と言い、多くの美容室で「店販」は普通に行われています。
美容室を利用するお客様にとって、この店販がどのように感じているかは別にして、店販は美容室や美容師にとって非常に大切な事柄なのです。
「商品が売れて儲かる」からではありません。
「お客様にとって店販が大切」だからです。
目次
店販をさぼる美容師はプロ失格
言わずもがな、美容師の仕事はお客様の髪を奇麗にすることが仕事です。
しかし、美容師がお客様の髪に触れるのは一年に4~5回程度です。
残りの360日ほどはお客様自身がヘアケアを行う訳で、その際のヘアケア製品が適切なものでない場合はお客様の髪が奇麗になる事は無いのです。
だから、お客様の髪のアドバイザーとして適切なヘアケア製品をお勧めするのは髪のプロとして当然のことです。
その当然の義務を放棄するという事はプロとして失格であると言う事を意味します。
例えば病院のお医者様が患者のために必要なお薬を処方しなかったらどうでしょうか?
そのお医者様は患者の病気を治す気のない医者と見られ「医者失格」のレッテルを張られても仕方がないのではありませんか?
同じように美容師が店販を蔑ろにするという事は、病院で医者が適切な薬を提供せず「帰りにドラッグストアで適当な薬を買ってね」って言っているようなものなのです。
店販を売られるお客様心理はネガティブなものが多い
美容師として「お客様の奇麗のために」避けて通れない非常に大切な店販ですが、矯正屋ではこの大切な店販に全く力を入れていませんでした。
商品の在庫は全く置かずに、お客様にヘアケア製品のことを聞かれると「ネットで売ってますよ」って答えていましたが・・・
今は「髪のプロとして失格」と猛烈に反省していますww
矯正屋が店販をしてこなかった理由は、店販を勧められるお客様心理がネガティブなものが多いと知っていたからです。
- 美容室でシャンプーを売りつけられた
- あそこの美容室は商品を進めてくる
- 商品を買いに美容室に行くわけじゃない
- 商品を売ってきて儲け主義だ
そんな店販に対するネガティブな声をよく聞きますが、このブログを見ているあなたも同じように思った事があるのではありませんか?
ヘアケア商品なんて売ってもちっとも儲からない
確かにヘアケア商品が売れる事でいくらかの利益は発生しますが、そんなものは非常に微々たる利益です。
例えば3000円のシャンプーが売れた場合900円ほどが粗利として残ります。
そうです、たったの900円ww
大抵の商品は利益率が30%ですので、シャンプー等を売ったとしても数百円の粗利しか残らないわけです。
この薄利でそれなりの儲けを出そうと思うと、大型ドラッグストアのレベルで大量に発注し大量に販売するしかありません。
通常の美容室で大手量販店並みにヘアケア商品を販売する事は不可能ですので、店販に力を入れたところでちっとも儲けなんて出ないわけです。
私たち美容師がそんな薄利の店販を行うのは「商品が売れて儲かる」からでは無く、あくまでも「お客様の髪のキレイを維持するため」だという事を理解して頂きたいと思います。
矯正屋としての今後の店販への取り組み方
矯正屋では店販を積極的に取り組まなかった理由は、店販を行ったところで利益も出ない上に「売りつけられた」だの「儲け主義」だのとネガティブな感情を持たれ、やっている事と結果の天秤が全く合わないからでした。
しかし自宅でのアフターケアはやっぱり重要です。
矯正屋にご来店いただくお客様は、「若々しくありたい」「キレイでいたい」という願いを持ちながら自分の髪質に対して深い悩みがある方ばかりだし、年齢的に白髪染めなどをされている方も多く、縮毛矯正とヘアカラーの併用によってホームケアに力を入れなければいけない方が多くいらっしゃいます。
そんな中で店販に無関心である事はプロとして失格であると反省し考え方を変えました。
ただし、やはりどうしても商品販売を強く口にする事には抵抗がありますし、縮毛矯正を求めて来てくれているお客様のストレスにもなりかねません。
ですので、以下のような対応で店販に取り組ませて頂きます。
- 矯正屋が厳選したヘアケア商品のみを在庫として常時用意しておく
- お客様に聞かれた時にだけ説明を行う
- ブログでホームケアの情報を随時書いていく
- LINEでヘアケア情報を随時配信する
以上のような取り組み方で行って行きますので美髪作りに本気の方は積極的にお声掛け下さい。

30歳を超えた髪は本気でヘアケアに取り組まないと「老け髪」になる
30歳を超えた髪は本気でヘアケアに取り組まないとすぐに「老け髪」になってしまいます。
特に縮毛矯正をした髪は少なからず髪の体力が低下していますので、時間がたつと縮毛矯正で作った艶やハリが無くなりポヤポヤした老け髪になってしまいます。
「若々しくありたい」「キレイでいたい」と願う女性の皆様に、いつまでもキレイでいていただくために商品が存在します。
矯正屋でキレイを作り上げた後、自宅でのケアが維持のカギとなりますので本気でヘアケアに取り組んで欲しいと思います。
