「まともなカウンセリングが無かった」と言ってくる人が、たまにいます。
正直、それを見たとき、僕は少し胸が痛くなります。
というのも、僕が行っている“縮毛矯正におけるカウンセリング”は、
一般的に想像される「寄り添うカウンセリング」とは、少し意味が違うからです。
今回は、縮毛矯正専門店として長年やってきた僕が、
**「縮毛矯正におけるカウンセリングとは何か」**を、正直に、そして誠実にお話しさせていただきます。
目次
縮毛矯正における「カウンセリング」って、どんなもの?

結論:縮毛矯正のカウンセリングは「問診+診断」に近いものです。
多くの方が「カウンセリング」と聞くと、
希望のスタイルを聞いてくれる
写真を見ながらイメージを共有してくれる
丁寧に寄り添ってくれる
といった“スタイル提案”のようなやり取りを思い浮かべると思います。
たしかにカットやカラー、パーマではそのようなカウンセリングが必要です。
でも、縮毛矯正は違います。
縮毛矯正には「デザインの希望」がほとんど存在しない
縮毛矯正の目的は、
クセ毛をできる限りダメージを与えずにストレートにすること。
つまり、お客様の“好み”よりも、髪の状態が全てなのです。
必要なのは「髪質の診断」「履歴の確認」「ダメージの見極め」。
言い換えるなら、お医者さんの問診に近いイメージです。
だから僕は、
お客様の髪を見て、触れて、根元から毛先までの情報を拾い、
その上で最善の判断をしています。
聞き取りは「参考情報」にすぎない
もちろん、過去のカラーやパーマ、ホームケアについても伺います。
でもそれは「参考程度」に過ぎません。
なぜなら、お客様の記憶違いや見落としが、
薬剤選定のリスクにつながることがあるからです。
大切なのは、目で見る・指で感じる・経験で読み取るというプロの診断。
つまり「髪が語ってくれる情報」を見逃さないことです。
「寄り添ってほしい」と思う気持ちは理解できます

なかには「もっと話を聞いてほしかった」と感じる方もいるかもしれません。
その気持ちはよくわかります。
でも、縮毛矯正という技術は、
「優しそうな人」よりも「確実に仕上げられる人」を選ぶべきメニューなんです。
技術の選定やリスク判断を、
“お客様の気持ち”で左右してはいけない。
だからこそ、僕は感情ではなく、「髪と真剣に向き合うこと」に集中しています。
まとめ
縮毛矯正におけるカウンセリングは「診断」に近い
お客様の好みよりも「髪の状態」が施術を決める
履歴の聞き取りは参考情報であり、最終判断はプロが行う
「共感」よりも「守る」ことを優先するプロの姿勢
理解が深まれば、縮毛矯正の信頼性も上がる
もしあなたが「カウンセリングがなかった」と感じたなら…
もしかすると、それは「あなたの思っていたカウンセリングとは違った」というだけかもしれません。
あなたが髪に悩んでいたこと、
どうにかしたいと願っていたこと、
その想いを叶えるために、僕は常に全力です。
「カウンセリングがなかった」と感じたあなたへ──
本当は、僕の中では毎回“全力で診断”し、“髪の声を聞いて”います。
それを感じさせられなかったとしたら、それは僕の伝え方が足りなかったのかもしれません。
でも、言葉よりも確かな“技術”と“結果”で、髪と真剣に向き合っていること。
それだけは、どうか知っておいていただきたい。
そしてその仕事ぶりが、ほんの少しでも伝わったなら──僕にとって、それが一番嬉しいことです。


