こんにちは。大阪・藤井寺で縮毛矯正専門の美容室「矯正屋」を一人で営んでいる辻です。
今回は少しだけ、僕自身の過去の話をさせてください。
テーマは──
**「好きなことを仕事にできなかった僕が、なぜ今、幸せと言い切れるのか」**というお話です。
「本当はやりたかったことがあった」
「でも現実的じゃないと諦めた」
「今さら挑戦するには遅すぎる」
そんな想いを胸に、大人になった人へ。
この話が、同じような方の背中を少しでも押せたらうれしいです。
目次
若い頃、やりたいことがあったのに諦めてきた──

そんな経験、ありませんか?
「本当はやりたかったけど、現実的じゃないと思った」
「好きなことを仕事にすると嫌いになりそうで怖かった」
「今さら挑戦しても遅い」
そう思って、手放した夢。
僕にも、そんな過去がありました。
好きだったのに、あきらめたもの
僕は中卒で、勉強も大嫌いでした。
通知表なんて「1」か「2」ばっかり。
授業なんてまともに受けた記憶もない。
悪い仲間とつるんで、ろくでもないこともいっぱいやってきた。
オカンには何度も迷惑をかけて、警察や裁判所に付き添わせるようなこともあった。
まわりの大人たちは、みんな僕のことを見放してたと思う。
“どうせろくな大人にはならへんやろ”って顔で見られてた。
でもそんな僕にも、実は好きなことがあった。
それが──
**「文章を書くこと」と「歴史」**だったんです。
本気で「物書き」か「歴史学者」になりたいと思ったこともあります。
でもその夢は、いつの間にか遠ざかっていきました。
- 仕事にすると、好きだったものが嫌いになる
- 中卒で学もない自分には無理だ
そうやって、自分で線を引いて夢を諦めたんです。
全然好きじゃなかった美容の世界へ
夢を諦めた僕がなぜか選んだのは、美容の仕事でした。
正直、最初は何の興味もなかった。
あったのは「女にモテたい」と言う不純な動機だけ。
適当に女と遊んで、嫌になったらすぐやめればいい
そんな感じで、たまたまそこにあった美容の道を選んだだけでした。
それでも──
僕はこの仕事を、40年以上も辞めずに続けてきました。
好きじゃなかったのに、なぜか苦しくなかった
考えてみれば不思議です。
僕にとって美容師という仕事は、
**「一度もしんどいと感じたことがない仕事」**なんです。
最初から好きだったわけじゃない。
夢でもなかった。
でも、不思議と続いた。
気づけば40年、あっという間でした。
そして今、**この仕事が「かけがえのない大切なもの」**になっています。
僕は思うんです。
好きだったから続けたんじゃない。
続けたから、大切なものになったんやと思う。
そして今、もう一度「書くこと」が動き出している
美容師として生きながら、
集客のためにブログやSNSを続けるうちに、ふと思ったんです。
「やっぱり、書くのが好きや」って。
好きだった“文章を書くこと”を、今また思い出しています。
あの頃、諦めた夢。
「もう無理だ」と思っていた物書きの夢。
でも、60歳になった今の僕が、
もう一度その夢に向かって**「書くことを仕事にしていこう」**と動き始めてる。
誰だって、夢の“回収”はできる
この話、特別なものじゃないと思っています。
- 若い頃に夢があったけど、
- 現実に押されて諦めた人。
- 無理だと思って、最初から手を出さなかった人。
そんな人、多いと思うんです。
でも、僕は声を大にして言いたい。
「やりたかったことは、年齢に関係なくもう一度始められる」
「60歳から夢を拾いに行ったって、ぜんぜん遅くない」
好きじゃなかった仕事も、愛せるようになる
最近はよく、YouTubeなんかでも「好きを仕事にしよう」って言われています。
でも実際に、最初から“好き”だけで仕事してる人なんて、ほんの一握り。
僕は、美容が好きだったわけじゃない。
でも目の前のお客さんと、ずっと向き合い続けてきた。
その結果、今では人生で一番大切な仕事になりました。
好きじゃなかった仕事が、大切なものになることだってあるんです。
それも、一つの幸せだと思っています。
最後に
もしあなたが今、
「好きなことを諦めたまま、大人になってしまった」
「今さら何かを始めても遅い」と感じているなら──
僕は伝えたい。
「いつからでも、好きだったことを取り戻せる」
「好きじゃない仕事も、大切なものに変えられる」
60歳になった僕が、
その両方を、これから証明してみせます。


