だからお前はこの程度なんだよ──誰の心にも刺さらないブログの共通点とは?

だからお前はこの程度なんだよ──誰の心にも刺さらないブログの共通点とは?

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こんにちは。縮毛矯正専門店「矯正屋」の辻です。

文章を書くことが好きで、沢山のブログ記事を書く僕は
美容師仲間から、こんなことをよく言われます。

「ブログ、誰に向けて書いてるの?」
「ブログは“お客様に向けて”書かなきゃダメでしょ」

……って言われるたびに、心の中でニヤッとします。だって僕の答えは、いつも決まっているから。

そして、そういわれる度に僕は、いつも思う。
だからお前のブログはつまらないんだよ。

このブログ記事は、僕自身の文章を書く際に意識している事や狙いなどを、今現在において発信迷子になっている誰かに向けて書きます。

なぜ「お客様に向けて」だけでは弱いのか?

ブログ

美容室ブログによくあるパターン:

  • キャンペーン告知
  • 新商品入荷のお知らせ
  • スタッフのランチ写真
  • 季節の挨拶(春が来ましたね、暑いですね、年末ですね…)

これ、全部が悪いわけじゃない。
問題は“読者の誰に、どの価値を届けたいか”が曖昧なまま並んでいること。

結果 → 「何を言いたいブログなのか」分からない。

そして同業から言われるお決まりのセリフ。

「見込み客に向けた記事を書きなよ」

“見込み客”って誰? 年齢? 性別? 髪の悩みレベル? 来店経験? 価格感度? 生活圏?

何一つ決まってない「不特定多数」に向けて書いた文章は、**誰の心にも刺さらない『ぬるま湯コンテンツ』**になります。

ブログ記事はブランディングの為に書く

僕はお客様に直接的に関係しない記事を書く事もあります。
でもそれは必ず“ブランディング”のために書く記事です。

ただの日記・雑談・「今日◯◯食べました」的な記事でブログを埋めるつもりは1ミリもありません。

そしていつも自分に問いかけています。

「この記事、公開する価値は本当にあるか?」

この基準がぶれているブログは、だいたい読まれません。

お客様以外に向けて書く=ブランドを創る行為

  • 同業美容師に向けた技術・経営の話
  • 地域の歴史や文化活動(藤井寺ガイドとして)
  • ビジネスや生き方についての持論

これらは直接の予約につながらないかもしれない。

でも**「辻ってこういう価値観で生きてる美容師なんだ」**が伝わる。
これがブランドです。

ブランドは“好き嫌いのフィルター”を作る。
結果として、合う人だけが来る。

僕はそれでいいし、むしろそうしたいと思っています。

「公開する価値」チェックリスト

記事を書く前・公開前に、必ずこの5つを自問します。

  1. 誰の役に立つ?(具体的に1人言えるか)
  2. 何が変わる?(考え・行動・気づき・判断基準)
  3. 僕の経験・失敗・実例が入っているか?(検索で拾える薄い一般論で終わってないか)
  4. ブランディングにつながる余白があるか?(価値観・哲学・こだわり)
  5. 読後に「で?」とならないか?(締め・問い・行動誘導)

この5問に“はい”が1つも返ってこないなら、公開する価値なし=ボツ
下書きフォルダ行きです。

日常日記では差別化できない理由

「今日は◯◯を食べました」「△△へ行きました」
──こういう日記はSNSストーリーズならアリ。

でもブログ(検索で読み継がれる資産)に書くなら“読者の文脈”に接続する必要がある。

  • ランチ写真 → 「一人営業が昼休憩で工夫している時短栄養術(忙しい美容師向け)」
  • 出張講習の移動中写真 → 「地方講習の持ち物リストと時間管理術」
  • 日常会話ネタ → 「お客様との距離感を縮める雑談の掴み5選」

ただの日記を“読者が使える知恵”に変換できるかどうかが、公開価値の境界線。

「誰か一人を刺す」ことが、結果的に多くを救う

マーケティングの現場では“ペルソナ設定”が当たり前。
でも現実の文章を書くとき、ペルソナが曖昧なまま「みんなに伝えたい」エッセイになるケースが多すぎる。

僕はこう考える:

過去の自分=最小にして最強のペルソナ。

過去の自分は、悩みも無知さもリアルに分かる。
感情の温度も覚えている。

だから書ける。

結果として、似た悩みを持った“未来の見込み客”にも刺さる。

遠回りに見えて、実は一番効率がいい。

僕の想定読者は「25年前の僕」ただ一人

僕は縮毛矯正の専門家として25年以上一人営業でやってきた人間です。
25年前──根拠のない自信と勢いだけで走っていた頃の僕に向けて書く。

これがこのブログの原点です。

  • 集客をどう考えるべきか?
  • 価格はどう決める?
  • 技術はどこまで突き詰める?

そうした事で悩んでいた当時の僕を想定し

どんな言葉や書き方なら響き刺さるのか?を考えながら言葉を紡ぎ文章にしていきます。

だからお前はその程度なんだよ

でも、実際に当時の僕がこのブログを見たら、きっとこう言うでしょう。

「ジジイ、うるせーよ。」

そう。若い頃の僕は、自分の考えが一番正しいと信じていた。
勢いと自信と、少しの無知。

だからこそ今の僕は、若かった自分に言いたい。

「だからお前はその程度なんだよ。」

これは見下しじゃない。
気づけよ、もっと先があるぞ──というメッセージです。

過去の自分へのメッセージ(=今読んでるあなたへ)

25年前の僕へ。

お前は自分が正しいと思ってる。
勢いはある。

でも「誰に伝えるか」「なぜ書くか」を決めない限り、ブログはただの自己満メモ帳で終わる。

お前が読者を1人に絞る勇気を持ったとき、文章は急に強くなる。
ブランディングも始まる。そこからようやく“選ばれる理由”が生まれる。

ジジイうるせーよ? わかる。でも聞け。

だからお前はこの程度なんだよ。

次の段階、行こうぜ。

まとめ

  • 「見込み客向け」は便利だけど曖昧すぎる。だから刺さらない。
  • 僕は「25年前の自分」1人に向けて書く。
  • お客様以外に向ける記事は必ず“ブランディング目的”。
  • 公開前に「価値チェック」を通さない日記記事は出さない。
  • 一人を刺す文章が、結果的に多くの人の役に立つ。

読んでくれたあなたへ

もし今、ブログを書く手が止まってるなら──
まず“誰か1人”を決めてください。

過去の自分でも、目の前のお客様でも、相談によく来る友達でもいい。

たった1人の顔が浮かべば、文章は強くなる。

あなたが書いたその一文が、誰かの未来を動かすかもしれません。

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