「髪が長い方が重みでクセが伸びるって聞いたんですけど…」
これ、縮毛矯正のお客様から本当によく聞くフレーズです。
なんとなくそれっぽく聞こえるし、昔からそう言われてきた説なので信じてる人も多いと思います。
でも結論から言うと──
それ、まったくの誤解です。
重みでクセが伸びる、長いほうが矯正が長持ちする…
どれも科学的根拠はありません。
僕は25年間、縮毛矯正だけにこだわって15000人以上のクセ毛と向き合ってきました。
だからこそ、ここでハッキリ否定させてください。
この記事では、
なぜ「重みでクセが伸びる」は誤解なのか?
クセ毛の本当の原因は何か?
本当に縮毛矯正を長持ちさせる方法
について、わかりやすく解説していきます。
髪が長いとクセが伸びる説、どこが間違ってるの?

まず一番のポイントですが──
髪はそんなに重くないんです。
髪の毛1本の重さは、だいたい0.0005〜0.002グラム程度。
肩まであっても、腰まであっても、たかが知れてます。
「そうは言っても私の髪って多くて長くて重たいわよ」って言う人もいるかもしれませんが
その、髪の重さがかかるのは「髪自身」では無く「首」だけです。
髪の毛全体の重みが1本1本の髪にかかるわけじゃありません。
髪の1本の重量:約0.0005グラム〜0.002グラム
仮に髪が1本50cmあっても、重さの違いはごくわずか
一本の髪に「全体の重さ」が乗るわけではなく、毛根から生えた1本の髪にかかるのはその髪自身の重さのみ
つまり、
「長い=重い=引っ張られるからクセが伸びる」
という理屈は、力学的に成立しません。
クセは「髪の内部構造」で決まってる
クセ毛の正体って、表面のうねりじゃなくて、
**髪の中の構造(コルテックス)**が左右非対称に偏ってることなんです。
髪のくせは、「毛髪内部の結合のゆがみ」や「毛根の形状」によって生まれます
特に「コルテックス」と呼ばれる内部構造の偏りが原因
物理的な重さ程度で、その構造が矯正されることはない
この内部構造を薬剤と熱で整えるのが縮毛矯正。
ちょっとした重みで変わるような単純なものではありません。
縮毛矯正を長持ちさせる本当のポイント
じゃあ、何が矯正の持ちを左右するかというと──
| ポイント | 解説 |
|---|
| ✂️ 施術の技術 | アイロンの温度・圧・スピード、薬剤選定が超重要 |
| 🧴 ホームケア | 洗い方、乾かし方、アイロンNGなどを守る |
| 🧬 髪質と履歴 | ダメージ度合いや元々のクセの強さによって変わる |
| 🌱 髪の伸び方 | 新しく生えてくるクセ毛が“持ち”を短く感じさせる |
つまり──
髪の長さじゃなく、日々のケアや技術の差がすべてってことです。
ロングだと“クセが気になりにくい”理由はこれ

ではなぜ、ロングヘアだと縮毛矯正の持ちが良くなったと感じるのでしょうか?
それは、クセ毛とストレート部分の比率の違いが原因です。
だからロングだと縮毛矯正のサイクルが長くなり、ショートだと縮毛矯正のサイクルが短くなるのです。
大事なのは長さじゃなく「サイクル管理」
結局、縮毛矯正で大事なのは髪の長さではなく
クセが出始めるタイミングを見極めて
定期的にメンテナンスすること
これに尽きます。
「ロングだからもうちょっと放置しても大丈夫」なんて言っているうちに、
毛先はストレート、根元はうねり…の“ちぐはぐヘア”になりかねません。

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美しさを保つために必要な「知識と管理」
髪は正直です。
知識がある人は、上手にメンテナンスをしながら、いつもきれいな状態をキープしています。
逆に、なんとなくの情報に振り回されていると、知らないうちに美しさを損なう結果に。
「髪が長い方が持ちがいいらしいからまだ大丈夫」
そんな思い込みで、本来もっと早くケアすべきタイミングを逃していませんか?
まとめ:縮毛矯正の“持ち”に関する5つの真実
✅ 髪が長くても短くても、新しいクセ毛は同じように伸びる
✅ 「重みでクセが伸びる」はほぼ迷信
✅ ロングは“クセが目立ちにくい”だけで、持ちがいいわけではない
✅ ショートはクセが出ると早く気づけるというメリットもある
✅ 大事なのは髪の長さより「定期的なメンテナンス」
**美しいストレートをキープするために必要なのは「知識と計画」**です。
迷信に惑わされず、正しい情報と向き合って、自分に合ったペースでケアを続けていきましょう。
✂️ ご相談やメンテナンスのご予約はいつでもお気軽にどうぞ。
あなたの髪にぴったりの施術をご提案します。

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