ー「どうやってやろうか」と悩む髪もある、という美容師の本音ー
数珠のような形状の髪に出会った日
藤井寺の縮毛矯正専門店「矯正屋」の辻です。
先日、奈良県の五位堂から電車で約1時間かけて来てくださった新規のお客様がいました。
遠い距離なのに来ていただけたことは、やっぱり嬉しいものです。
同時に、「どう仕上げるか」をかなり考えた一日でもありました。
今日は、少し専門的な話というより
美容師が施術前にどんなことを考えているのか、という話を書きます。
すぐ予約できない店だと思われていることがあります
藤井寺の縮毛矯正専門店というと、
「かなり前から予約しないと無理そう」と思われることがあります。
実際にはそうでもありません。
たまたま空きがある日もありますし、
今回のお客様も当日にご連絡をいただき、そのまま施術になりました。
ただ、ここで大事なのは
“予約できるかどうか”よりも
“施術していい状態かどうか”です。
髪の履歴や状態によっては、
その日の施術をおすすめしない場合もあります。
なぜかというと、
縮毛矯正は「やれば必ず良くなる」ものではないからです。
来店前に気になる方は、
施術の考え方をまとめた
➤美容室を予約する前に、1つだけ確認してください。
のページを読んでみてください。
予約のタイミングより大事な判断基準を書いています。
数珠のような形の髪
今回の髪は、いわゆる「連珠毛」と呼ばれる状態でした。
髪の1本1本が、
数珠が連なったように太さが均一ではありません。
強いクセがあり、
しかも非常に切れやすい。
美容師の感覚としては、
縮毛矯正の中でもかなり難しい部類です。
クセが強いと、本来は強めの薬剤を使いたくなります。
しかしこの髪にそれをすると、
硬くなったり、途中で切れたりする可能性が高くなります。
つまり
「伸ばす」と「守る」を同時に考えないといけない髪です。
この時に考えるのは
“きれいに伸ばす”ではなく、
“次も施術できる状態を残す”です。
あえて弱めにかけるという提案
こういう髪の場合、
一度で完璧に伸ばそうとはしません。
むしろ、少し甘めにかけて様子を見る提案をすることが多いです。
縮毛矯正は、1回の仕上がりだけで評価すると
失敗につながることがあります。
髪は消耗品ではありません。
続けていく前提の技術です。
今回選んだのは、アルカリを強く使わない方法でした。
いわゆる「酸性領域」に近いアプローチです。
最近は、こういう施術が必要な方も増えています。
過去のダメージや履歴がある場合、
一度の仕上がりよりも、
数年単位の髪の状態の方が重要になります。
ダメージが不安な方は、
➤縮毛矯正で失敗したくない方へ|矯正屋(縮毛矯正専門)
にも詳しく書いています。
新しい薬剤ほど簡単ではない
今回使った薬剤は、アルカリの負担を抑えるタイプのものです。
メリットははっきりしています。
髪に余力を残しやすいこと。
繰り返し施術しても、
ギシギシ・ヨレヨレになりにくい。
ただし、良いことばかりではありません。
技術的にはむしろ難しくなります。
扱いを間違えると、逆にダメージが出ます。
つまり
「優しい薬剤=簡単」ではありません。
縮毛矯正は、薬剤の名前よりも
どう判断して使うかの方が結果に影響します。
技術保証については、
考え方を 「技術保証について」 のページに、仕上がりをどう捉えているかを書いています。
正解は1つではない
縮毛矯正は、
同じクセでも方法が1つではありません。
強く伸ばす方法もあります。
ゆっくり整える方法もあります。
どちらが良いかは、
髪の状態と、
これからどうしていきたいかによって変わります。
美容室選びも同じです。
技術の名前やメニューより、
その店が「何を優先するか」の方が
結果に影響することが多いと思います。
公式ブログでは縮毛矯正について色々書いていますが。
美容室って結局「人」なんだと思います。
初めて行く店ほど、技術より
「どんな人がやっているのか」が気になるはずです。
普段どんなことを考えているのか、
公式サイトではあまり話さないような日常は、こちらに書いています。
➤note記事:AO入試に落ちた息子へ。人生は“サンザンな目”から始まる
縮毛矯正の美容室は慎重に選ぶべきです。
だから矯正屋では、いきなり予約をおすすめしていません。
まずはLINEで、髪の状態や履歴を送ってください。
・ブリーチしている
・過去に失敗した
・ダメージが不安
・他店で断られた
こういった相談だけでも大丈夫です。
施術を前提にしなくても構いません。
納得できた時だけ、ご来店ください。

