ー時代の変化で“売る責任”から“選ばせる責任”へー
これまで僕は、
「ホームケア商品を販売しない美容師はプロ失格」
そうはっきり言ってきました。
しかし2026年
矯正屋ではホームケア商品の販売をやめました。
これは、自分で言ってきたことを自分で覆す形になります。
その理由と、今の考えを正直に書いておきます。
「販売しない=プロ失格」という考えについて
この考え自体は、今でも間違っているとは思っていません。
美容師は髪のプロです。
お客様の髪の状態を見て、適切なケアを提案する。
その延長線上に、商品を選び、提供する責任がある。
そう考えるのは、プロとして当然のことです。
では、なぜ店販をやめたのか
理由はとてもシンプルです。
同じ商品が、インターネットで安く買えるからです。
しかも場合によっては
美容室の仕入れ価格より安いこともあります。
この現実の中で
「うちで購入してください」とお伝えすることに、
違和感を持つようになりました。
“美容室専売品”という前提の変化
かつては、美容室専売品という言葉が成立していました。
美容室でしか手に入らないからこそ、
プロが責任を持って扱う意味があったのです。
しかし現在は、流通の変化により
同じ商品がさまざまなルートで購入できるようになっています。
この前提が崩れた以上、
販売の在り方も見直す必要があると感じました。
小規模メーカーの商品という選択肢について
もう一つ、選択肢として考えたのが
美容師自身が関わって開発・販売している小規模メーカーの製品です。
これらは流通量が少ないため、
インターネット上での横流しが起こりにくいという特徴があります。
言い換えれば、
横流しが起こらない規模だからこそ成立しているとも言えます。
では、その選択が最適なのか
ここで冷静に考える必要があります。
・大手メーカーの商品と比べて、圧倒的に優れているのか
・価格に見合うだけの価値があるのか
この点については、
必ずしもそうとは言い切れません。
「美容師のこだわりの製品」
と言えば聞こえはいいのですが・・・
品質面でも大きな差があるとは限らず
価格は割高になるケースがほとんどです。
プロである僕個人としては
細かいこだわりや違いは理解できるので使いますが
素人であるお客様に
その細かすぎるこだわりを感じてもらえるのかは
微妙な話です。
利便性と供給という現実
さらに重要なのは、実際の使いやすさです。
・安定した供給が続くのか
・お客様が簡単に購入できるのか
この点においては、
大手メーカーの流通網には及びません。
結果として
「良い商品だけど、続けにくい」
という状況になりやすいのも事実です。
ここまで考えたときに、
一つの結論に至りました。
無理に「自店で販売すること」に
こだわる必要はないのではないかと。
それでもホームケアは絶対に外せない
ここで一つ、はっきりさせておきたいことがあります。
店販をやめたからといって、
ホームケアの重要性が下がることは一切ありません。
むしろ逆で、
これまで以上に重要だと考えています。
美容室でどれだけ丁寧に施術しても、
その後の扱い方ひとつで状態は大きく変わります。
日々の積み重ねが、
髪の状態のほとんどを決めていると言っても過言ではありません。
だからこそ本来は
「何を使うか」
「どう使うか」
ここまで含めて、プロの仕事です。
プロとして、売らないという選択
ここで誤解してほしくないのは、
「何も提案しない」ということではありません。
むしろ逆です。
これまで以上に
・何が良いのか
・なぜそれが必要なのか
・どこで買えるのか
そうした情報はしっかりとお伝えしていきます。
売らないからこそ、無責任にはならない
販売をやめると
「じゃあ自分で適当に選んでください」という話になりがちですが
それは違います。
プロとしての責任は
むしろここからだと考えています。
判断はプロがする。
購入はお客様がする。
この役割分担です。
医療でいうとこの形
イメージとしてはシンプルです。
医者が診断し、
必要な薬を判断して伝える。
実際に薬を受け取るのは
調剤薬局。
この流れと同じです。
お客様にとって最適な選択ができる状態をつくること。
そのために
「販売」という形にこだわらなくなった。
それだけです。
最後に
どれだけ良い施術をしても、
その状態を維持できるかどうかは、日々のホームケアにかかっています。
これは今も昔も変わりません。
販売をやめたのは、
ホームケアを軽く考えたからではありません。
むしろその逆で、
本当に大切だからこそ
「売る」という形にこだわらなくなりました。
だからこそこれからは
・自分の髪に合ったものを知ること
・正しく使うこと
・無理なく続けること
この3つを大切にしてください。
ホームケアは、誰かに任せるものではなく
ご自身の髪を守るための“日常の習慣”です。
その積み重ねが、
次に美容室に来たときの仕上がりを大きく変えます。

美容室って結局「人」なんだと思います。
初めて行く店ほど、技術より
「どんな人がやっているのか」が気になるはずです。
普段どんなことを考えているのか、
公式サイトではあまり話さないような日常は、こちらに書いています。
➤note記事:信用される美容師と、信頼される美容師の違い
➤美容師個人の人間性が一番出るのはFacebookです。
日常や仕事の考え方などを書いています。
➤矯正屋のXは、自宅でのヘアケア情報の
ブックマークとして使える内容を投稿しています。
➤矯正屋のInstagramでは
美容や健康のメンタルケアについて発信しています。
縮毛矯正の美容室は慎重に選ぶべきです。
だから矯正屋では、いきなり予約をおすすめしていません。
まずはLINEで、髪の状態や履歴を送ってください。
・ブリーチしている
・過去に失敗した
・ダメージが不安
・他店で断られた
こういった相談だけでも大丈夫です。
施術を前提にしなくても構いません。
納得できた時だけ、ご来店ください。

