「技術が上手ければ、自然とお客様は集まってくる」
そんなふうに思っていませんか?
でも現実は──
どれだけ技術があっても、お客様は別の美容室を選ぶことがあります。
なぜなら、美容室選びは“絶対評価”ではなく、“相対評価”だからです。
この記事では、縮毛矯正専門店として25年、のべ15,000人以上を施術してきた僕が
「お客様はどうやって美容室を選んでいるのか?」
そして、
「僕たちが“選ばれる存在”になるにはどうすればいいのか?」
について、リアルな視点でお話します。
読むことで、「選ばれる美容室の本質」が見えてくるはずです。
目次
「美容師選びは、彼氏選びより重要」って本当?

ヘアライターとして20年近く活躍してきた佐藤友美さんは、著書の中でこう語っています。
「美容師選びは、彼氏選びより、ダンナ選びより重要です」
──僕たち美容師としては、こんなふうに言ってもらえるのは素直に嬉しい。
確かに、良い美容師に出会えると、その人の人生はぐんと上向く。
髪型が変わると気分が変わるし、自信が出て、笑顔も増える。
でも、ここでちょっと冷静になってみませんか?
美容師選びって、めちゃくちゃ難しくないですか?
なぜなら、美容師選びも、恋人選びも、結婚相手選びも、「妥協」が前提だからです。
ちょっと極端な話をしますが──
なぜあなたの彼氏・旦那さんは、あなたを選んだのでしょうか?
✅ 愛してるから?
✅ 性格が合ったから?
……たぶん、それもあるでしょう。
でも本音を言えば、
**「そのときの自分が選べる範囲の中で、一番マシだったから」**じゃないでしょうか。
もし、選択肢に芸能人や大富豪がいたら?
たとえば、
選べる選択肢の中に美人女優やアイドルや美人大富豪が入っていても、あなたは選ばれていたと思いますか?
……僕は、無理です(笑)
つまり、恋愛も結婚も、現実的には「選べる範囲の中でのベター」なんです。
でも、美容室選びはもっと難しい
今時の恋愛はアプリがある分、距離や時間の壁がなくなってきたのでまだマシです。
でも、美容室選びには**「物理的な制限」**があるのでもっと難しくなります。
✅ 通える範囲
✅ 払える金額
✅ 移動にかかる手間と時間
この中で比較して、「まぁここでいっか」と選ばれるのが現実です。
僕の店に来るお客様も、結局「仕方なく」
もう一度聞きます。
矯正屋(僕の美容室)に来てくれているお客様は、なぜ僕の店を選んでいるのでしょうか?
✅ 技術がすごいから?
✅ 気に入ってくれたから?
✅ 僕のことが好きだから?(……だったら最高だけどw)
どれも違いますよねww
選択肢が無限にあるわけじゃない。
だからこそ、「この中ならここがマシかな」と思ってもらえた。
──それが現実なんです。
どこでもドアがあったら、僕の店には来ないかもw
もしドラえもんの「どこでもドア」が本当にあったら?
全国どこでも1秒で行けるなら、きっと多くのお客様は別のサロンを選ぶでしょう。
でも現実には、移動の手間、時間、費用がかかります。
その“見えない壁”=「商圏」の中で、お客様はお店を選んでいるんです。
「妥協」で選ばれる中で、どう勝ち残るか?

大事なのはここから。
美容室選びは「妥協」であり、「相対評価」です。
つまり──
ライバルより、少しだけマシに見えれば、選ばれる。
圧倒的である必要はないんです。
僕がやっていること
たとえば僕の場合、「縮毛矯正 大阪」で検索したときに表示される美容室の中で、
「ここ、なんか良さそう」
「他よりちょっと安心感あるかも」
──そう思ってもらえるように、ホームページを工夫しているだけなんです。
決して圧倒的にNo.1じゃなくていい。
ほんの少し、「他よりマシ」に見える工夫。それでいい。
「選ばれること」と「また来たくなること」は別物
美容室の集客において、「どうやって選ばれるか?」はとても重要です。
ホームページやSNS、Googleマップの情報など、第一印象の“見せ方”が勝負の分かれ目になります。
でも──
集客がうまくいったからといって、それがリピートに直結するとは限りません。
実際には、「選ばれた理由」と「また来たいと思ってもらえる理由」は、まったく別物。
集客段階では“見た目の印象”で選ばれても、次の来店を決めるのは実際の体験そのものです。
もしここがしっかりしていないと、どれだけ集客に力を入れても、リピートにつながらず“失客”が増える一方になります。
特に、地域密着型の美容室にとっては「商圏」の存在が大きなカギ。
通える距離には限りがあるため、新規客の供給には限界があるんです。
そんな中で「リピートされない集客」を続けてしまうと、
限られた商圏の中で獲得できるお客様をどんどん食いつぶしていく結果になってしまいます。
だからこそ本当に大事なのは、
「どう選ばれるか?」と同時に、**「どうすれば“また来たい”と思ってもらえるか?」**という視点。
一度選ばれるのは“スタートライン”にすぎません。
本当の勝負は、そこからです。
新規客の正体=「他の美容室の失客」
あなたの店に来る新規客は、
ほぼ例外なく他のサロンから離れてきた人たちです。
なぜそのサロンを離れたのか?
理由はさまざま。
縮毛矯正の失敗
技術に不満
接客態度が微妙
なんとなく飽きた
──共通しているのは、少なからず不満があったということ。
その不満に、どう寄り添えるか?
新規客に選ばれる美容師になるには──
「前の店よりここがいい」
「今回は満足できた」
そう思ってもらえる仕事をすることが、すべて。
たった1回の施術で信頼されることは難しいかもしれません。
でも、最初の接点で「ここなら…」と思ってもらえるだけで十分なんです。
完璧は目指さなくていい。「少しだけマシ」でいい
今の時代、情報は山ほどあるけど、
選択肢がありすぎて、みんな迷っている。
そんな中で選ばれるのは、
「この中なら、ここが一番マシそう」
──それだけ。
だからこそ、僕たちは
“少しだけマシに見える努力”をし、実際に満足できる結果を出すこと。
これが、美容師としての集客とリピート獲得の基本です。
✅ 要点まとめ
美容室選びは「妥協」で決まっている
商圏という制限の中で、相対的にマシに見えれば選ばれる
ホームページや第一印象の見せ方が超重要
新規客=他店の失客。つまり不満を抱えた人
最後は、その不満に寄り添い、期待を超えることでリピートに繋がる
僕たちは、最初はそのお客様にとっての「妥協の選択肢」かもしれません。
でも──
その“妥協”が、“信頼”に変わる瞬間がある。
そのために僕たちは、今日も少しだけ「他よりマシ」でいる努力をする。
完璧じゃなくていい。
でも、期待をほんの少しだけ超えること。
それが、また来たいと思ってもらえる美容師の仕事だと僕は思っています。
✉️ 追伸
もしあなたが本気で、人生を変えるほどの美容師に出会いたいと願うのなら──
今、自分が持っている「当たり前」を、少しだけ変えてみてください。
たとえば、
「遠いからムリ」
「高いからムリ」
そう決めつけていた距離や金額の常識を、ほんの少しだけアップデートしてみる。
それだけで、出会える美容師の可能性は一気に広がります。
そして、もしかしたら
その出会いが、あなたの髪も、気持ちも、人生までも変えてくれるかもしれません。


