縮毛矯正の艶に欠かせない皮膜処理

縮毛矯正の艶に欠かせない皮膜処理

2021年10月6日

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大阪の 縮毛矯正 専門店・矯正屋の辻和典です。

今日は矯正屋の縮毛矯正で絶対に欠かす事のできない「被膜」について書いてみたいと思います。

ちょっと専門的なお話しです。

専門的なウンチクって読むのがダルイとは思うので、なるべく解りやすく書きますね。

縮毛矯正 に欠かせないポリイオンコンプレックス

あの時、矯正屋を選んで良かったと思っています

矯正屋の縮毛矯正で行っている被膜処理とは、専門的に言うと「ポリイオンコンプレックス」と言い、プラスの性質を持つポリマーとマイナスの性質を持つポリマーを髪の上で反応させて吸着させる化学反応の事です。

それにより水やシャンプーでは取れにくい皮膜を作る事が出来ます。

  1. 髪の毛を保護する
  2. 健康毛の疎水性に近づける
  3. 髪に美しい艶を与える
  4. 髪に柔らかな手触り感を与える

など、艶髪や美髪に欠かす事の出来ない効果を与える訳です。

イオンコンプレックスについてもう少し詳しく説明すると

+か-の電荷を帯びた原子のことをイオンと言い

  • プラスイオンのことを「カチオン」
  • マイナスイオンのことを「アニオン」

と呼びます。

そして恐らくこれは小学生低学年でも知っていると思いますが+と-は引っぱりあいます。

この引っ張り合ってくっ付くという作用を応用した技術がイオンコンプレックスです。

マイナスの電荷をもつ「アニオン化ポリマー」とプラスの電荷をもつ「カチオン化ポリマー」を重ねることで+-が引っ張り合って水に流れない疎水性の皮膜を作る事がイオンコンプレックスです。

ところで、あなたは「髪に皮膜をはる」と聞くとどんなイメージを持ちますか?

皮膜ってサランラップのようなシート状のフィルムみたいなものが「ツルン」と髪を包み込んでいる・・・と言う認識(イメージ)を持っている人も多いようです。

そして、そういったイメージからなんだか色々と悪くいわれます。

  • キューティクルの呼吸に悪影響を及ぼす!
  • 毛髪内部に「薬液残留」というデメリットが考えられる
  • パーマやカラーをしたらみんな皮膜が邪魔して弾いちゃう

まぁ色々と言われています。

そして、そう言う情報を信用して「皮膜=危険だ!」って思っているお客様も少なくありません。

確かに皮膜がサランラップのようなシート状のフィルムみたいなものでしたら

「皮膜=危険だ!」と言われても仕方の無い事かもしれません。

ですが、実はその認識はかなり間違っています。

実際の皮膜は髪に目の粗いストッキングを被せたような感じです。

なので、水も薬剤も簡単にスルスル通り抜けますし「薬剤残留」も起きません。

もっと正確に言うと・・・
「薬剤残留」するように被膜を作ろうと思ってもそれは不可能な事なのです。

どんなに頑張って皮膜処理をしても「薬剤残留」をさせることは出来ません。

何故なら、目の粗いストッキング状に皮膜しているだけなのでミクロの世界で見ると「隙間だらけ」だからです。

カチオン性のポリマーとアニオンのポリマーを混ぜると「皮膜」が生成されますが、これがどのような状態かというと、長い毛糸や短い毛糸がもつれ合ったような状態です。

つまり長短様々な長さの毛糸がもつれ合ったような状態が「皮膜」なわけで、その形状はミクロの世界で見ると隙間だらけなのです。

そもそも どれだけ高精製の成分だって分子の大きさにはムラがあるわけだし。

もっと言えば、分子の大きさが違うものをあえて数種類つかうわけですからフィルムのような綺麗な平面状になんてなるはずがないのです。

つーちゃん
つーちゃん

コンプレックスの主体となるカチオン・アニオンの分子量は数万~数十万です。

分子量とは長さです。
「球」の大きさじゃなく「長さ」なんです。

例えば・・・
長い毛糸が高分子・短い毛糸が低分子って感じです。

被膜をすると毛髪内部に「薬液残留」というデメリットが考えられる・・・と言われている「薬剤残留」とは、おそらくモノエタや還元剤のことを指していると思うので少し分子量を比べてみましょう。

  • エタノールアミンの分子量61(残留アルカリ)
  • チオグリコール酸の分子量92(残留還元剤)

それに対してカチオンコンプレックスの分子量の平均値10万ほどです。

カチオンコンプレックスの分子量平均値10万と比べると・・・

100000÷61=1639.3
100000÷92=1086.9

1000倍以上も大きさが違うわけですから、残留アルカリや残留還元剤は簡単にスルスル通り抜けますよね。

これは、どれだけ重ねて皮膜処理をしても「化学反応で生成されるポリイオンコンプレックスの構造」なので変わりありません。

つまり、ポリイオンコンプレックスが強いから水や薬剤が通り抜けないとか、弱いから通り抜けるということは無いのです。

ダメージケアで何よりも大切な事は「毛髪の疎水化」

ダメージの無い健康な髪の毛は「疎水性」と言って水を嫌う性質を持っています。

逆にダメージ毛は「親水性」といって水を好む性質になります。

健康な髪はドライヤーですぐに乾くのに傷んだ髪になればなるほど中々乾かないのは、髪の毛がより親水性になっている事が原因です。

つまり縮毛矯正をはじめとした美容技術で大切な事は

  1. 健康な髪の疎水性を損なわない事
  2. 親水性に傾いたダメージ毛を疎水化させる事

この2点が非常に重要な課題になり、矯正屋が縮毛矯正の際に行なうイオンコンプレックス(皮膜処理)は髪の疎水化にとって非常に有効な手段なのです。

そもそも傷んだ髪は、マイナスイオン側(親水性)になっています。

その傷んでマイナスイオン側によっている髪を濡らすと、髪はさらにマイナスイオン側(親水性)によっていきます。

さらにその濡らした髪をシャンプーするとシャンプーの活性剤はアニオン性なので、またさらにマイナスイオン側(親水性)によっています。

なので・・・
そのめちゃくちゃマイナスイオン側によった髪に、プラスイオンであるカチオンを乗せるだけでコンプレックスが起き疎水性の皮膜が出来上がります!

そこにマイナスの電荷をもつ「アニオン化ポリマー」をかぶせていくダブルコンプレックスを行うのが矯正屋でやっているカチオンコンプレックスです。

疎水性の皮膜を作った髪は、手触りも良くツヤを持続させることが出来ます。

でも・・・
髪が艶々のキラキラになるって言うのは、本当は重要じゃないんです。

勝手に・・・結果的にキラキラになるだけの事なのです。

本当に大切なのは、疎水=水を嫌う髪にする事。
つまり乾きやすい髪を作る事なのです。

ツヤツヤ・キラキラの髪は、この「疎水」をしっかり行った結果に勝手に出るだけなのです。

だから・・・
イオンコンプレックスなどで徹底的に疎水に振っていく事がヘアケアでは大切なのです。

つーちゃん
つーちゃん
世間では化学が恐くて自然や天然が髪に優しいという様な誤解をしている人が多くいますが、ヘアケアにおいては化学技術は絶対に欠かすことが出来ない重要なものです。

化学が恐くて自然や天然が髪に優しいというのは一種の洗脳だと思います。

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