大阪府藤井寺市の縮毛矯正専門店・矯正屋の辻です。
先日は大阪の能勢から藤井寺まで1時間以上も時間をかけてお客様が来てくださいました。
もう何年も担当させて頂いているリピーターのお客様なのですが、カウンセリングの時に髪を触るとゴワゴワでやたらと硬くなっていている感触で、めちゃめちゃ髪が傷んでいるのでビックリしました。
前回の縮毛矯正でゴワゴワした触感にしてしまったのか?
そう思った僕は「これめちゃ傷んでるけど、僕の縮毛矯正の後にこうなったの?」って恐る恐る聞きました。
同じ美容師さんなら解ると思うのですが、自分のミスでこうなったのか?と聞くのは正直怖いです。
その答えが「yes」なら非常に申し訳ない仕事をした上に、そのミスに気が付かなかったと言う事になりますので出来れば触れたくない話題なのです。
しかし縮毛矯正の専門家としてやっている以上そこから逃げるわけには行きません。
だからかなり怖かったのですが「もしかして俺やらかしちゃいました?」って聞いたわけですが、お客様の答えは「違う」と言う事だったのでとりあえずはホッとしました。
ヘアカラーの際の加温機は髪を傷めるので要注意
聞けば、少し前に美容室でヘアカラーをしたとの事で、そのヘアカラー後から髪の調子が悪くなったそうです。
もっと詳しく聞いてみると、カラーの放置時間に加温促進機を使ったと言う事でした。
美容室でよく見るこの機械は「加温促進機」と言って、遠赤外線の熱で温めるという事により薬剤の反応を促進すると言う効果が期待されるものです。
昭和の美容室では最先端のマシーンで、僕のような昭和の美容師にとっては美容室には無くてはならない美容器具だったわけですが、今の美容施術に必要なのか?と言われれば正直微妙です。
何故なら「遠赤外線の熱で温めるという事により薬剤の反応を促進」と言った所でその効果はトリートメントなどの一部の施術でしか期待できず、カラーやパーマと言った施術では逆にマイナスの効果が出てしまうからです。
矯正屋でも、トリートメントの時や、手が空いていなくて待ち時間に髪を乾かす時ぐらいしか使っていません。
一部の特殊な薬剤を除き、パーマやカラーは常温での施術を基本的な設定として作られていますので、その常温設定を加温して促進させることに無理があるのです。
特にヘアカラーを加温するとブリーチする作用だけが強くなり、発色と言う作用に関しては促進されないどころか不完全になる可能性もあります。
ブリーチする作用だけが強くなると言う事はダメージに直結しますので、このお客様のようにゴワゴワでやたらと硬くなるダメージに繋がるわけです。
やっぱりこの水分を含んだような艶感は矯正屋さんしか出せません
大阪の能勢から藤井寺までは電車で1時間以上もかかります。
能勢と言えば大阪の一番端っこの自然豊かな良い所ですし、神社仏閣マニアの僕としても魅力的な場所ですので近々足を運んでみたいと思います。
後日お客様からこんなLINEを頂きました。
「辻さん、土曜日は久々の来店でしたが綺麗に縮毛矯正して頂きありがとうございました、縮毛矯正をし始めて25年経ちますが、やっぱりこの水分を含んだような艶感は矯正屋さんしか出せません」
ありがとうございます。
僕たち美容師にとって、一番のエネルギーはこのようなお客様からのお言葉です。
本当に感謝です・・・
これからも頑張りますので矯正屋を宜しくお願いいたします。