技術は出来てあたりまえと言う嘘
縮毛矯正に限らず美容室の技術全般について「技術は出来てあたりまえ」ってよく耳にします。
- 美容師だから技術は出来てあたりまえ
- プロがするのだからキレイなストレートになってあたりまえ
あなたは本当にそう思いますか?
美容師だから、プロなのだから・・・だから技術は出来てあたりまえ。
そう思っている人は意外と多いのではありませんか?
実は技術は出来てあたりまえでは無い
それが、今の美容業界・・・特に縮毛矯正では現状で縮毛矯正の失敗によるトラブルがあとを絶たないのがその証拠です。
そもそも「技術は出来てあたりまえ」と言うのは技術力の無い美容室が言うセリフなのです。
技術力のある美容室は、その技術力が他の美容室との違いでありセールスポイントになります。
だから、本当に技術力のある美容室がそのセールスポイントを陳腐化するような事を言うはずがありません。
技術力のある美容室のセールスポイントである「技術力」を陳腐化し、お客様の選択ポイントを別の何かに変換するために「技術は出来てあたりまえ」と言っているのです。
要するにお客様の選択基準を「技術力VS技術力」と言う図式から
- 技術力VS接客
- 技術力VSラグジュアリー
- 技術力VSおもてなし
- 技術力VS料金の安さ
- 技術力VS付加価値
- 技術力VS薬剤などの目新しさ
「技術は出来てあたりまえ」だから・・・技術力は比較の対象にはならず「価格」や「特異性」のみが比較の対象になると言う論点に持っていこうとしているだけなのです。
だからあなたは縮毛矯正で失敗される
縮毛矯正で失敗される要因は、何も美容室だけにその要因があるわけではありません。
お客様自身にもその要因にはあるのです
「技術は出来てあたりまえ」
それが常識であるかのように思っている、その間違った常識を疑わないので「だからあなたは縮毛矯正で失敗される」のです。
「プロなのだから全ての美容師が、縮毛矯正を上手くやって当たり前」だからどこで縮毛矯正をやっても同じだと・・・そんな風に思っているので「縮毛矯正で失敗される」のです。
縮毛矯正とは、他の美容技術とは違うもので、非常にリスキーなものだと言う事を意識しください。
自分自身も縮毛矯正の失敗に、いつあってもおかしくないと思ってください。
縮毛矯正の技術は出来て当たり前では無い・・・
むしろ、技術の出来ない美容師が、さも出来る顔をしてやっているケースが多い
と言うことを意識するだけで縮毛矯正で失敗される確立は限りなく減らす事が出来るという事です。
特異性を謳いあなたを釣ろうとしている
- 特別な薬剤を使っている縮毛矯正
- 化粧品登録の薬剤だから安心・安全
- コスメ系の縮毛矯正だから優れている
などの「特異性」を前面に出している美容室も多くありますが、これらは何も知らないあなたを釣ろうとしている疑似餌(.ルアー)のような物でそんな特別な物なんて実際には何処にもありません。
確かに美容業界は非常にライバルの多い業界です。
全国的には23万店以上もの美容室が存在すると言われており、コンビ二の数(4万6千店)や信号機の数(19万機)と比べて頂ければ、美容業界がいかにライバルの多い業界なのかが解ると思います。
この圧倒的にライバルの多い環境の中で勝ち残らなくてはいけない為に、他店との違いを訴え差別化を図る必要があるのは十分に理解できます。
しかし、何度も言うように・・・
他店との差別化が図れるような特殊な技術や薬剤など存在する訳が無いのです。
凡人が生き残るためには技術だと思う
言うまでもなく僕は凡人で特別な才能をもち合わせてはいません。
ですが、特別な才能がない僕でも日々技術を磨くことによって多くの方に支持され自分の目標達成に向けて前進することができています。
- ラグジュアリー
- おもてなし
- 接客
- 付加価値
これらが美容室の営業において重要だと言われれば「確かにそうだな」と感じる訳ですし間違っているとは言い難い訳です。
しかし接客などの技術以外を重要視しすぎると「それはちょっと違うかな」と思う訳です。
元々技術をすでに持っていたり、生まれ持って人には無い凄い才能のある人が「技術は出来て当たり前だから接客など付加価値が重要」と言うのは納得できるが、そうじゃない人が言うのは「逃げているだけじゃない?」って思う訳です。
何も「接客が大事ではない」と言いたいわけで無く「美容室はまず技術じゃないのか」と言いたいのです。
「技術は出来てあたりまえ」と言うフレーズは確かに耳障りの言いフレーズです。
この耳障りの言いフレーズをどのような意図で発信しているのか?をよく見極める事が大切なのでは無いでしょうか。