大阪の 縮毛矯正 専門店矯正屋の辻です。
今回のブログは、縮毛矯正の失敗をした美容室の対応で特にこれは酷いなぁと言う対応を二つ選んで書いてみました。
縮毛矯正の失敗で矯正屋に駈け込んで来たお客様方から聞いたリアルでエグイ話しです。
目次
その1・傷まない 縮毛矯正 を売りにしている美容室
このお客様は、矯正屋にご来店頂いた日の前日に某美容室で縮毛矯正&エアウェーブの施術を受けたそうです。
そして、その縮毛矯正&エアウェーブの施術で、髪が酷く傷んだので、その翌日に矯正屋に駆け込んで来てくれました。
聞くと、この某美容室は「傷まない縮毛矯正」を売りにしているそうなのですが、その割には僕が見てもとんでもなく酷く傷んだ状態になっていました。
お客様的には、元々カールをつける予定は無く美容室側のお勧めで縮毛矯正と同時にエアウェーブをされたそうです。
しかしその日のエアウェーブが酷い仕上がりでチリチリになり、その場ですぐにパーマを落としてもらったそうです。
それは、かなりリスキーな事をする美容師さんですね・・・
その結果、翌日に矯正屋に駈け込まなければいけないほどのダメージになった訳ですが・・・
普通はいくら失敗してビビり毛になったとしても、所々部分的にビビり毛になる程度なのですが、このお客様は髪の全体がビビリまくった状態です。
さすがの僕もこんなのを見る事は本当に稀な事です。
大切なのは 縮毛矯正 で失敗をした後の対応
縮毛矯正は人が行う美容技術なので、常に失敗のリスクは付きまといます。
なので、何時だれが失敗したとしてもおかしくは無いのですが、大切なのはその失敗を犯した後のお客様への対応だと考えています。
交通事故と同じように、その後の対応で印象や評価が大きく変わるのです。
今回失敗した、その某美容室の対応は最悪でした。
髪が酷く傷み落ち込んでいるお客様に対して言った言い訳は
- 当店のパーマや縮毛矯正が失敗したわけでは無い
- 前回の縮毛矯正が悪いのでこの結果になった
だそうです・・・
しかも、縮毛矯正の料金はしっかりと請求されて、まるで髪を傷めた事に3万円以上のお金を払ったみたいでなんだか納得できませんね!
この美容室の対応で酷い点は、失敗しても決して謝らなかったこと。
そして失敗しても料金をしっかりと請求している事です。
これって自分のミスで交通事故を起こしておいて、車に欠陥があったって言い張っているようなものと全く同じですよ。
実際にそんな事件がありましたけど、そんなこと間違っているって・・・思いませんか?
かなり重症だったのですが、とりあえずストランドテストをしてみて、今よりはマシに出来そうだったのでビビリ補修をさせていただきました。
結果は、かなり毛羽立ちは残ったものの
ご本人も「失敗する前よりもきれいになった」と言っていただいたので最初の状態よりはマシになったかな・・・・
その2・常識では考えられないうっかりミスに逆ギレする美容室
このお客様の髪のトラブルは、美容師を40年している僕でも信じられないほどあまりにも考えさせられるものでした。
その失敗の原因や施術内容も常識外れなのですが、美容室の対応が酷すぎて結局は裁判沙汰になった話です。
ご相談された髪のトラブルは「根元の折れ」
根元の折れは、縮毛矯正ではよくある失敗です。
状態を確認すると、ほんとに見事に髪の根元が全頭にかけて折れていました。
根元の折れは、頭頂部や分け目あたりに起こることは多々あるのですが、全頭に渡っての折れは滅多に目にすることはありません。
何よりも不思議だったのは、この根折れを起こした際の施術は、縮毛矯正では無くヘアカラーでの施術で起こったトラブルだと言うのです。
ヘアカラーでも根元が折れたりするの?
還元作用が全く無いカラー剤で髪が曲がる・根元が折れる・などの形状の変化が起こることは絶対にありません。
では何故ヘアカラーをしたお客様の髪の根元が折れたりしたのか、それはお客様の話を聞いた時にすぐに解りました。
お客様から聞き取った話をまとめてみると
- カラーをしたのに全く染まっていなかった
- 根元が地肌に張り付くように折れている
- 頭皮がかぶれて病院に通院した
- 美容室は何時もと同じ事をしているので原因が解らないと言っている
これだけ聞けば答えは簡単です。
カラー2剤とパーマ液を間違えて使ったのです。
普通であれば起こらないミスですし、起こしてはいけないミスです。
でも、それを起こすのもまた人間ですし、今回はそのあり得ない事が起こったのです。
もちろん、その現場を見た訳でもありませんし、その薬剤を検証したわけではありません。
ただ、あれは美容師100人が見たら100人が同じように推測するはずです。
恐らく、カラーの2剤のパッケージとパーマ液のパッケージが似ていたとか同じ場所に保管していたとかで間違えてしまったのでしょうね。
カラーの1剤とパーマの1剤の混合液を塗布すれば・・・
髪が全く染まらない事も当然ですし、そんなに刺激の強い液剤を頭皮につければ頭皮がかぶれる事など当たり前の話です。
また、還元作用がある液剤を根元に塗布すれば、髪の根元が折れる事も当たり前なのです。
だから僕たちは根元1㎝には薬剤を塗布しないのです。
まぁ、こんなもんどうやったら間違うの?
って事なのですが・・・・結果から見て薬剤を間違って使用したことは疑いようがありません。
本人も絶対に解っているはずなのに逆ギレで乗り切ろうとする
こんなミスは結果から考えれば美容師なら誰だって推測できるはずです。
だから当事者である美容師さんも絶対に解っているはずです。
うっかりミスなんて誰だってあります。
だからと言って、この失敗が仕方がないとは言いませんが、起こりうるミスではあると思います。
問題なのはその失敗に対する対応なのですが・・・
この美容室の対応はこうです。
- 薬剤の間違いもなくいつも通りさせてもらった
- 通常通りに作業したので料金はいただきます
- いつも通りに施術しているから落ち度は無い
正直耳を疑いますね・・・
確かに、わざと間違いを犯す美容師はいません。
だから「いつもと同じようにした」とは主張するでしょうが・・・
ですが、その美容院でカラーをして、染まらず、根元が折れ、頭皮にかぶれが出たと言うのは事実なのです。
なのに落ち度が無いと言う主張には無理があるように思います。
あまりの事態に、ご主人様が抗議に行ったら
- うちは作業を売っている仕事です
- お医者さんに行って治らなくても治療費払うでしょ
って切れ気味に言われたそうですが、それは全くの屁理屈です。
お医者さんに行って治らなくても治療費を払うのは、そのお医者さんに全くの落ち度が無くそうなっても仕方の無い場合だけです。
逆に、お医者さんに落ち度があった場合は重大な医療ミスとして社会的な責任を負うんですよ。
その事を理解した上での発言でしょうか?
今までの話し合いの中で「薬剤の間違いもなく いつも通りさせてもらった」と主張する美容室に「じゃぁ、何故こうなったんですか」と聞いても「理由はわからない」としか答えなく一向に話しがかみ合わないらしいです。
しかし、今回のお客様は、この美容室の対応にかなり憤慨しており一歩もひく気は無いようです。
お客様と、美容室の話し合いはまだ続くでしょう・・・