縮毛矯正の闇・その縮毛矯正の広告をなぜ信じるのですか?

縮毛矯正の闇・その縮毛矯正の広告をなぜ信じるのですか?

2021年11月7日

先日 縮毛矯正 でご来店頂いた常連のお客様が、ある美容師さんのInstagramをみて大変関心を持たれていました。

その美容師さんは自身のInstagramで「絶対に傷まない特別なヘアカラー」なる物を投稿し続けており、その「特別なヘアカラー」は自分にしか出来ない技術であるとアピールしているそうです。

Instagramを見せてもらうと確かに美しい(美しすぎる)仕上がりの写真がいっぱいで魅力的なInstagramでした。

 

常連のお客様は、Instagramに乗っている写真と「絶対に傷まない特別なヘアカラー」と言うワードに感動して、ぜひこの美容師さんのサロンに行きたいと言い、僕に意見を求めてくるのですが・・・

「なぜそんなに簡単にこのInstagramの投稿を信じるのですか?」と言う事が僕としての感想でした。

縮毛矯正 に限らず広告とは自己理解そのものである

自己理解とは、自分自身が思っている理想の自分像の事です。

俺ってホントは出来る奴と勝手に思っている理想の自分像・・・それが自己理解です。

そして、広告とはその「自己理解」を媒体に乗せてPRしているものなのです。

ホームページもTVコマーシャルも紙のチラシもInstagramなどのSNSも全部広告であり、自分で思っている「俺ってこう言う良い奴なんだぜ」って事をPRしているだけにすぎないって事です。

自分が思っている自己評価を他人はしていない

恋愛でも、普通の人間関係でもそうですが、自分が思っている自己評価ほど他人は自分を評価していません。

その人の評価とは「他者評価」にこそに価値があるわけで、自己評価なんて他人にとってはしょせん無価値なんです。

その無価値である自己評価の広告を見て、真に受けるって普通の人間関係の中ではありえないですよね。

そのありえない事を、広告では出し手側 も 受け手側も何の疑問も持たずにやっているって何だかおかしいですよね。

大抵の場合、自己評価と真逆なのが自分に対する他者評価なのかも知れませんよ!

いや・・・
たぶんそうでしょうね。

つーちゃん
つーちゃん
つーちゃん
つーちゃん
その証拠に、俺って面白いって思っている奴って大抵面白くないですよねww

また俺ってグレートって思っている奴って、大抵いやな奴で薄っぺらいですよねww

そんなもんです。

先ほどの美容師さんのInstagramをプロの美容師の目線で見てみると

常連のお客様が感動し是非この美容師さんのヘアカラーを受けてみたいと言ったInstagram投稿ですが、プロの美容師である僕の目には全く違うように映りました。

まずキラキラの素晴らしい仕上がりの施術写真なのですが、殆どの投稿で加工がされていました。

確かにヘアカラーの場合は写真で色味が伝わらないと言う事もあり、写真を加工する事はよくある話なのですが、この美容師さんのInstagramの場合は、その加工に必要以上に度が過ぎる印象を受けます。

必要以上に艶感を強調し、見る人を引き付けようとする意図を感じるのです。

キャプションに書かれている文言も僕には疑問です。

「絶対に傷まない特別なヘアカラー」なる物を稿し続けており、その「特別なヘアカラー」は自分にしか出来ない技術であるとアピールしているのですが・・・

「絶対に傷まない特別なヘアカラー」なんて絶対に存在しません。

そもそも特別なものなんて、ヘアカラーにも縮毛矯正にも存在するわけがないのです。

美容師は薬機法と言う法律の中で技術を提供しているわけですから、その薬機法を飛び越えた特別な技術など存在しない訳です。

この美容師さんが出来るヘアカラーであれば、他の美容師さんも普通に扱うことが出来る訳なので何ら特別ではありません。

それなのに「自分にしか出来ない技術」であるとアピールするあたり、僕には悪意を感じます。

そう言う事で、この美容師さんのInstagramは信用しない方が良いと常連のお客様には意見しました。

無いものを有ると言うって人を騙す前提で言っているようなものですからね。

せめて、自分は他者よりもカラーが得意であるぐらいの表現なら良いと思うのですが・・・

つーちゃん
つーちゃん
つーちゃん
つーちゃん
誰もが、自分の事が一番見えなくて一番わかっていないものです。

その、一番わかっていない「自己評価」を広告で打ち出して、自分のことを知りもしないお客様に「俺はこんな奴だから店に来てください」ってうったえるって・・・そりゃ無理ってもんですよね。

消費者が知りたいのは自己理解ではなく他者理解

僕を含め消費者が知りたいのは、その人(店)の自己理解ではなく、その人(店)の他者理解なのです。

他人がその人(店)の事をどう理解し評価しているのか・・・それが知りたいのです。

他者評価=お客様の声ということですね。

もちろん、口コミなどには悪意を持った投稿などもありますが、全体的にバランス感覚を持って見ていくと、その美容室の他社評価が自然に見えてくるものです。

「自己評価」だけを打ち出している広告だけで判断するのも良いですが、他社評価を重視して判断する方が間違いのない選択が出来るように思います。

僕の場合は、どんな広告でもまずは疑ってみると言う感じで広告を見ています。
つーちゃん
つーちゃん

あなたは 縮毛矯正 を広告から選ぶ判断基準を持ち合わせていない

今回お話しした矯正屋の常連のお客様と同じように、縮縮毛矯正の良し悪しを広告から選ぶ判断基準を貴女は持ってません。

いろんなサイトや広告を見ても・・・
正直言って、どの美容室を選らんで良いのか?なんて全く判らないと思います。

何故なら貴女は「素人」だからです。

  • 素人だからどこを評価していいのか?
  • 素人だから何を見ればいいのか?

それが全く解らないのです。

私だって同じです・・・自分の専門外の事に関しては、その価値は全くわかりません。

盆栽の価値はわかりませんしダイヤモンドの価値も解りません。

その分野の本当の価値が解るのは「同じジャンルの専門家」と「それを既に体験した人」だけなのです。

だからこそ他者評価である口コミが大切なのです。

素人であるお客様は、縮毛矯正の広告を見て、どの縮毛矯正が良いのか?どの縮毛矯正が悪いのか?その判断基準を持ち合わせていません。

良し悪しの判断基準を持ち合わせていない人は、必ずと言っていいほど今回お話しした矯正屋の常連のお客様と同じような選び方をします。

■真偽のほどが解らないキラキラ写真で選ぶ
■嘘偽りのあるオーバートークに騙される

そして期待外れに終わり、場合によっては酷いダメージを受け後悔することになるわけです。

つーちゃん
つーちゃん